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11月8日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルが2カ月ぶり高値-米雇用統計に反応

ニューヨーク外国為替市場では、ドルが2カ月ぶり高値に上昇。10 月の米雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を上回ったことから、金融 当局が刺激策を縮小させるとの見方が強まった。

ドルは主要16通貨中、メキシコ・ペソを除く全てに対して値上が り。10月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比20万4000 人増加した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の 中央値は12万人増だった。ユーロは対ドルで下落。米格付け会社スタン ダード・アンド・プアーズ(S&P)がフランスの信用格付けを引き下 げたことが手掛かり。

チャプデレーン(ニューヨーク)の為替責任者、ダグラス・ボース ウィック氏は雇用統計について、「ドルにプラスのニュースだったこと は間違いない」とした上で、「ただし、金融当局は全ての分野での雇用 増加を望んでいる。また一つの経済指標がトレンドを形成することはな い。市場はそのことを非常に良く理解している」と加えた。

ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドル相場を反 映するブルームバーグ米ドル指数は前日比0.5%高の1021.66。一 時1024.31と、9月13日以来の高値を付けた。

ドルは対ユーロで0.4%高の1ユーロ=1.3367ドル。ユーロは対円 で0.6%上げて1ユーロ=132円42銭。ドルは対円で1%上昇し1ドル =99円05銭。

雇用統計と緩和縮小見通し

10月の米雇用者数の増加幅は、エコノミスト91人の予想全てを上回 った。予想では17万5000人増が最大だった。

また今回は9月の雇用者数の増加幅が16万3000人に上方修正され た。一方、10月の失業率は7.3%に上昇した。

BNPパリバの通貨ストラテジスト、バシーリ・セレブリアコフ氏 (ニューヨーク在勤)は電話取材で、「市場では12月緩和縮小の観測が 再び広がり始めるだろう」とし、「今回の雇用統計への期待は抑えられ ていた。かなり上向きのサプライズとなった」と続けた。

ブルームバーグが10月17-18日にエコノミスト40人を対象に実施し た調査によれば、金融当局は現在毎月850億ドルで実施している債券購 入の規模を来年3月まで維持する見通しだ。9月の調査では最初の規模 縮小は12月になると予想されていた。

連邦公開市場委員会(FOMC)の次回会合は12月17-18日に予定 されている。

フランス格下げとユーロ見通し

S&Pはフランスの長期格付けを「AA」と、従来の「AA+」か ら引き下げた。同社は発表資料で、格下げは「税制および製品、サービ ス、労働市場に関する財政および構造改革への仏政府の現在のアプロー チが同国の中期的な成長見通しを大きく改善させることはないとの当社 の見解を反映したものだ」と説明した。

ブルームバーグがエコノミスト81人を対象に実施した調査の中央値 によれば、ユーロは対ドルで年末までに1ユーロ=1.33ドルに下落し、 来年1-3月(第1四半期)末までに1.32ドルと下げを拡大すると見込 まれている。

ブルームバーグ相関加重指数によれば、ユーロは今年に入り5.5% 高と、先進10カ国・地域通貨の中で最高のパフォーマンスとなってい る。一方で円は10%下げ、ドルは4%上げている。

原題:Dollar Rises to Two-Month High as Employment Gains Top Forecasts(抜粋)

◎米国株:反発、雇用増の楽観が緩和縮小懸念打ち消す

8日の米国株は反発。朝方発表された10月の米雇用統計で予想を上 回る雇用増が示され、緩和策縮小による影響を乗り越えられるだけ経済 が成長している兆しと受け止められた。

オンライン旅行予約サイトのプライスライン・ドット・コムは上 昇。7-9月(第3四半期)売上高がアナリスト予想を上回ったほか、 ダレン・ヒューストン氏の最高経営責任者(CEO)昇格も買い材料だ った。衣料品のギャップは利益見通しが市場予想を上回ったことが好感 され上昇した。クーポン共同購入サイトを運営するグル―ポンは急伸。 四半期の純損失がアナリスト予想ほど大きくなかったほか、韓国のクー ポンサイト、チケット・モンスターの買収で合意したことが好感され た。

S&P500種株価指数は1.3%上げて1770.61。ダウ工業株30種平均 は167.80ドル(1.1%)高の15761.78ドルと過去最高値を更新した。

ウェルズ・ファーゴ・プライベート・バンクの最高投資副責任者、 エリック・デービッドソン氏は、「これは明るいニュースであり、待ち 望んでいたものだ」と述べ、「待たれていたのは雇用動向の転換点であ り、ようやくそれが見え始めてきた。良好なニュースだ」続けた。

S&P500種は前日1.3%下落した。米実質国内総生産(GDP)が 市場予想を上回る伸びを示し、金融当局が緩和策を縮小するとの見方が 広がった。

米国の雇用統計

米労働省が発表した10月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数 (事業所調査、季節調整済み)は前月比20万4000人増加した。前月は16 万3000人増と、速報値から上方修正された。

S&P500種は週間ベースで0.5%上昇。2月以来で最長の5週連続 高となった。

金融当局は資産購入の縮小を決定する前に、景気回復が続くことを 示すさらなる証拠を待つ必要があるとの判断を示している。ブルームバ ーグが10月17-18日に実施したエコノミスト調査によると、月間850億 ドルの債券購入策の縮小は来年3月の会合まで先送りされるとみられて いる。次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)は12月17-18日に開か れる。

ブルームバーグのデータによると、S&P500種構成銘柄でこれま でに四半期決算を発表した449社のうち、75%で利益がアナリスト予想 を上回った。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想によると、同株 価指数構成銘柄の第4四半期の利益は6.2%増と、前四半期の4.7%増か ら加速するとみられている。

金融株が高い

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)はこの日7.3%低下して12.90だった。

S&P500種のセクター別株価指数(全10業種)は8指数が上昇。 特に金融株が上昇した。JPモルガン・チェースは4.5%高と、ダウ平 均採用銘柄の中で最も値上がりした。

プライスラインは4.9%高。7-9月期売上高は33%増の22億7000 万ドル。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均の22億2000万ド ルを上回った。

ギャップは9.8%高。同社は売上高の伸びが寄与し、四半期利益が アナリスト予想を上回ったと予想していると述べた。

グルーポンは6.4%上昇。7-9月(第3四半期)の純損失は258万 ドル。アナリストの予想平均は1430万ドルだった。

原題:U.S. Stocks Rise as Employment Data Offset Fed Stimulus Concern(抜粋)

◎米国債:反落、4カ月ぶり大幅安-雇用者数が予想上回る

米国債相場は反落。4カ月ぶりの大幅安となった。雇用者の伸びが 市場予想を上回ったことを受けて、金融当局が早ければ12月17、18両日 の会合で緩和縮小に着手するとの観測が強まった。

10年債利回りは一時約3週間ぶりの高水準に達した。10月の非農業 部門雇用者数は前月比20万4000人増加した。ブルームバーグ・ニュース がまとめたエコノミストの予想中央値は12万人増だった。アトランタ連 銀のロックハート総裁は雇用情勢が進展する中でも、さらにやるべきこ とがあるとの考えを示した。ヘッジファンド運用者による10年債先物の 売越幅は過去18カ月で最大となった。

USバンク・ウェルス・マネジメントの債券ストラテジスト、ダ ン・ヘックマン氏(ミズーリ州カンザスシティー在勤)は「緩和縮小に 関する話し合いや決断が再び議題に上がってくる」と指摘。「当局は12 月に発表して、1月に開始する可能性があり、それは現実にあり得るこ とだ。長期債利回りは上昇を余儀なくされている」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59現在、10年債利回りは前日比15ベーシスポイント(bp、1 bp=0.01%)上昇の2.75%。同年債(表面利率2.5%、2023年8月償 還)価格は1 1/4下げて97 7/8。

同利回りは一時16bp上昇し、7月5日以来の大幅な上げとなっ た。9月6日には3.01%と、2011年7月以降で初めて3%台をつけてい た。ブルームバーグのデータによれば、過去3カ月平均は2.71%となっ ている。

先安観強まる

米政府債のディーラー間ブローカーで最大のICAPによると、米 国債の出来高は4530億ドルと、9月18日以来の水準に増加した。

米商品先物取引委員会(CFTC)の週間建玉報告によると、ヘッ ジファンドなど大口投機家による10年債先物の取引は売越幅が2012年4 月以来の最大となった。売越幅は5日終了週に18万9188枚に拡大した。

キャボット・マネー・マネジメント(マサチューセッツ州セーラ ム)の債券ポートフォリオマネジャー、ウィリアム・ラーキン氏は電話 インタビューで、「雇用者が大きく増加し始めれば、市場は当局の将来 的な行動に備え始める」と指摘。「データに左右される展開になる。そ れは経済指標の発表がマーケットの方向性に大きく影響してくることを 意味する」と述べた。

米財務省は来週に総額700億ドル相当の中長期債入札を予定してい る。12日には3年債を300億ドル、13日は10年債を240億ドル、14日に は30年債を160億ドルそれぞれ発行する。

フェデラルファンド(FF)金利先物動向によると、当局が2015年 1月までに利上げに踏み切る確率は22.4%となっている。8月の雇用統 計発表日の前日である9月5日時点では70.7%だった。

かなりの期間緩和的

ロックハート総裁はこの日、ミシシッピ州オックスフォードでの講 演で米金融政策は「かなりの期間にわたって」緩和的であるべきだと述 べ、雇用は2014年末の段階で当局の目標に届かない可能性があると付け 加えた。

ブルームバーグが10月17、18両日に実施した調査によると、 FOMCは月額850億ドルの債券購入を3月まで継続すると予想されて いる。同調査によれば、政府機関閉鎖の影響で第4四半期(10-12月) の経済成長率は0.3ポイント押し下げられる見込み。

原題:Treasuries Drop Most in 4 Months on Jobs, Fed Tapering Outlook(抜粋)

◎NY金:続落、3週間ぶり安値-雇用統計受け緩和縮小観測

ニューヨーク金先物相場は続落。3週間ぶりの安値となった。10月 の米雇用者の伸びが市場予想を上回ったことを背景に、緩和縮小が年内 に始まるとの観測が強まった。

TDセキュリティーズ(トロント)の商品戦略責任者、バート・メ レク氏は電話インタビューで、「きょうの強い数字は緩和縮小が年内に 始まる可能性を高める」と指摘。「ドルに資金が流れている」と述べ た。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12 月限は前日比1.8%安の1オンス=1284.60ドルで終了。週間では2.2% 下落。一時は1280.50ドルと、中心限月としては先月17日以来の安値を つけた。

原題:Gold Falls to 3-Week Low as U.S. Jobs Report Boosts Taper Bets(抜粋)

◎NY原油:反発、ケリー長官発言でイラン制裁緩和観測が後退

ニューヨーク原油先物相場は反発。イランとの間にはまだ「重大な ギャップがある」としたケリー米国務長官の発言を受け、制裁緩和観測 が後退したことから、買いが優勢になった。ウェスト・テキサス・イン ターミディエート(WTI)は北海ブレント原油に比べて伸び悩む展 開。米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが予想を上回ったことか ら、金融当局による緩和縮小観測が広がった。

コンフルエンス・インベストメント・マネジメント(セントルイ ス)の市場担当チーフストラテジスト、ビル・オグレイディ氏は「制裁 緩和を受けるに足る譲歩をイランが示すかどうかは不確かだ」と指摘。 「恐らくは独り歩きしていた制裁緩和観測をケリー長官が現実に引き戻 した。市場はその現実に反応している」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物12月限は前日 比40セント(0.42%)高の1バレル=94.60ドルで終了。週間では1セ ント安。ICEフューチャーズ・ヨーロッパのブレント先物12月限 は1.66ドル高の105.12ドル。

原題:Brent Crude Rises as Kerry Tempers Expectations for Iran Deal(抜粋)

◎欧州株:下落、米緩和縮小めぐる懸念強まる-トタルが安い

8日の欧州株式相場は下落。指標のストックス欧州600指数は週間 ベースでの上げ幅を縮小した。米雇用者数の伸びが予想を大きく上回 り、米金融緩和縮小の開始時期が想定より早まる可能性が懸念された。

フランスの石油会社トタルは1.2%下落。株主による株式売却が嫌 気された。イタリアのフィンメッカニカは6%の大幅安。同社は2013年 通期利益が目標を下回るとの見通しを示した。一方、英国・スペイン系 航空会社、インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)は 約6年ぶりの高値まで上げた。業績見通しの上方修正が買い材料。

ストックス欧州600指数は前日比0.2%安の322.72で終了。一時 は1.2%下げた。前週末比では0.4%高となった。

ミラボー・セキュリティーズ(ジュネーブ)のバイスプレジデン ト、ジョン・プラサード氏は「米当局が年内に緩和縮小を開始すること はあり得るとの見方が広がった。これが不透明感とボラティリティを高 める要因となっている」と述べた。

米商務省が7日発表した第3四半期の実質GDP(国内総生産)の 速報値は前期比2.8%増と、予想を上回った。この日発表された10月の 米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比20万4000人増加。ブ ルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は12万人 増だった。

8日の西欧市場では、18カ国中10カ国で主要株価指数が下落。仏 CAC40指数は0.5%下げ、独DAX指数は前日からほぼ変わらず。英 FTSE100指数は0.2%高となった。

原題:European Stocks Drop as Investors Weigh Outlook for Fed Stimulus(抜粋)

◎欧州債:軒並み下落、米雇用統計が予想上回る-英国債も下げる

8日の欧州債市場では、ユーロ圏諸国の国債が軒並み下落。米国債 の下げに追随した。値下がりのきっかけは、10月の米雇用者数が予想 を大きく上回って増加したことだった。

ドイツ国債は週間ベースで下落。量的緩和縮小の開始時期を計って いる米当局は雇用状況が改善しているとみており、この見方がこの日の 雇用統計で裏付けられた。フランス国債も下げた。格付け会社スタンダ ード・アンド・プアーズ(S&P)が同国の信用格付けを1段階引き下 げたことに反応した。イタリアとスペインの国債も安い。

KBCバンクの債券ストラテジスト、マティアス・ファンデルユフ ト氏は「米雇用統計は極めて強い内容で、ドイツ国債は米国債の下げに 追随した」とし、「米緩和縮小期待が先走っている。これが米国債への 重しとなり、ドイツ国債との利回り格差は拡大している」と語った。

ロンドン時間午後4時35分現在、ドイツ10年債利回りは前日比 8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.76%。前週 末比では7bp上げた。同国債(表面利率2%、2023年8月償還)価 格はこの日、0.715下げて102.1。同年限の米国債との利回り格差 は7bp拡大し98bpと、9月9日以来の大きさとなった。

米労働省が発表した10月の雇用統計によると、非農業部門雇用者 数は前月比20万4000人増加。ブルームバーグ・ニュースがまとめ たエコノミストの予想中央値は12万人増加だった。

S&Pはこの日、フランスの格付けを「AA」とし、従来の「AA +」から引き下げた。格付け見通しは「ステーブル(安定的)」とし た。同国債(表面利率1.75%、2023年5月償還)の利回りは6bp上昇 し2.22%。

英国債相場も下げた。10年債利回りは前日比10bp上昇の

2.77%。週間ベースでは12bp上げた。同国債(表面利率2.25%、 2023年9月償還)価格は0.84下げ95.565。

原題:European Bonds Fall With Treasuries After U.S. Payrolls Report(抜粋) Pound Drops First Time in 5 Days as U.S. Jobs Data Beat Forecast(抜粋)

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