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米国株(8日):反発、雇用増の楽観が緩和縮小懸念打ち消す

8日の米国株は反発。朝方発表され た10月の米雇用統計で予想を上回る雇用増が示され、緩和策縮小による 影響を乗り越えられるだけ経済が成長している兆しと受け止められた。

オンライン旅行予約サイトのプライスライン・ドット・コムは上 昇。7-9月(第3四半期)売上高がアナリスト予想を上回ったほか、 ダレン・ヒューストン氏の最高経営責任者(CEO)昇格も買い材料だ った。衣料品のギャップは利益見通しが市場予想を上回ったことが好感 され上昇した。クーポン共同購入サイトを運営するグル―ポンは急伸。 四半期の純損失がアナリスト予想ほど大きくなかったほか、韓国のクー ポンサイト、チケット・モンスターの買収で合意したことが好感され た。

S&P500種株価指数は1.3%上げて1770.61。ダウ工業株30種平均 は167.80ドル(1.1%)高の15761.78ドルと過去最高値を更新した。

ウェルズ・ファーゴ・プライベート・バンクの最高投資副責任者、 エリック・デービッドソン氏は、「これは明るいニュースであり、待ち 望んでいたものだ」と述べ、「待たれていたのは雇用動向の転換点であ り、ようやくそれが見え始めてきた。良好なニュースだ」続けた。

S&P500種は前日1.3%下落した。米実質国内総生産(GDP)が 市場予想を上回る伸びを示し、金融当局が緩和策を縮小するとの見方が 広がった。

米国の雇用統計

米労働省が発表した10月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数 (事業所調査、季節調整済み)は前月比20万4000人増加した。前月は16 万3000人増と、速報値から上方修正された。

S&P500種は週間ベースで0.5%上昇。2月以来で最長の5週連続 高となった。

金融当局は資産購入の縮小を決定する前に、景気回復が続くことを 示すさらなる証拠を待つ必要があるとの判断を示している。ブルームバ ーグが10月17-18日に実施したエコノミスト調査によると、月間850億 ドルの債券購入策の縮小は来年3月の会合まで先送りされるとみられて いる。次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)は12月17-18日に開か れる。

ブルームバーグのデータによると、S&P500種構成銘柄でこれま でに四半期決算を発表した449社のうち、75%で利益がアナリスト予想 を上回った。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想によると、同株 価指数構成銘柄の第4四半期の利益は6.2%増と、前四半期の4.7%増か ら加速するとみられている。

金融株が高い

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)はこの日7.3%低下して12.90だった。

S&P500種のセクター別株価指数(全10業種)は8指数が上昇。 特に金融株が上昇した。JPモルガン・チェースは4.5%高と、ダウ平 均採用銘柄の中で最も値上がりした。

プライスラインは4.9%高。7-9月期売上高は33%増の22億7000 万ドル。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均の22億2000万ド ルを上回った。

ギャップは9.8%高。同社は売上高の伸びが寄与し、四半期利益が アナリスト予想を上回ったと予想していると述べた。

グルーポンは6.4%上昇。7-9月(第3四半期)の純損失は258万 ドル。アナリストの予想平均は1430万ドルだった。

原題:U.S. Stocks Rise as Employment Data Offset Fed Stimulus Concern(抜粋)

--取材協力:Whitney Kisling、Inyoung Hwang. Editors: Jeremy Herron, Jeff Sutherland

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