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米国債(8日):反落、4カ月ぶり大幅安-予想上回る雇用増

米国債相場は反落。4カ月ぶりの大 幅安となった。雇用者の伸びが市場予想を上回ったことを受けて、金融 当局が早ければ12月17、18両日の会合で緩和縮小に着手するとの観測が 強まった。

10年債利回りは一時約3週間ぶりの高水準に達した。10月の非農業 部門雇用者数は前月比20万4000人増加した。ブルームバーグ・ニュース がまとめたエコノミストの予想中央値は12万人増だった。アトランタ連 銀のロックハート総裁は雇用情勢が進展する中でも、さらにやるべきこ とがあるとの考えを示した。ヘッジファンド運用者による10年債先物の 売越幅は過去18カ月で最大となった。

USバンク・ウェルス・マネジメントの債券ストラテジスト、ダ ン・ヘックマン氏(ミズーリ州カンザスシティー在勤)は「緩和縮小に 関する話し合いや決断が再び議題に上がってくる」と指摘。「当局は12 月に発表して、1月に開始する可能性があり、それは現実にあり得るこ とだ。長期債利回りは上昇を余儀なくされている」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59現在、10年債利回りは前日比15ベーシスポイント(bp、1 bp=0.01%)上昇の2.75%。同年債(表面利率2.5%、2023年8月償 還)価格は1 1/4下げて97 7/8。

同利回りは一時16bp上昇し、7月5日以来の大幅な上げとなっ た。9月6日には3.01%と、2011年7月以降で初めて3%台をつけてい た。ブルームバーグのデータによれば、過去3カ月平均は2.71%となっ ている。

先安観強まる

米政府債のディーラー間ブローカーで最大のICAPによると、米 国債の出来高は4530億ドルと、9月18日以来の水準に増加した。

米商品先物取引委員会(CFTC)の週間建玉報告によると、ヘッ ジファンドなど大口投機家による10年債先物の取引は売越幅が2012年4 月以来の最大となった。売越幅は5日終了週に18万9188枚に拡大した。

キャボット・マネー・マネジメント(マサチューセッツ州セーラ ム)の債券ポートフォリオマネジャー、ウィリアム・ラーキン氏は電話 インタビューで、「雇用者が大きく増加し始めれば、市場は当局の将来 的な行動に備え始める」と指摘。「データに左右される展開になる。そ れは経済指標の発表がマーケットの方向性に大きく影響してくることを 意味する」と述べた。

米財務省は来週に総額700億ドル相当の中長期債入札を予定してい る。12日には3年債を300億ドル、13日は10年債を240億ドル、14日に は30年債を160億ドルそれぞれ発行する。

フェデラルファンド(FF)金利先物動向によると、当局が2015年 1月までに利上げに踏み切る確率は22.4%となっている。8月の雇用統 計発表日の前日である9月5日時点では70.7%だった。

かなりの期間緩和的

ロックハート総裁はこの日、ミシシッピ州オックスフォードでの講 演で米金融政策は「かなりの期間にわたって」緩和的であるべきだと述 べ、雇用は2014年末の段階で当局の目標に届かない可能性があると付け 加えた。

ブルームバーグが10月17、18両日に実施した調査によると、 FOMCは月額850億ドルの債券購入を3月まで継続すると予想されて いる。同調査によれば、政府機関閉鎖の影響で第4四半期(10-12月) の経済成長率は0.3ポイント押し下げられる見込み。

原題:Treasuries Drop Most in 4 Months on Jobs, Fed Tapering Outlook(抜粋)

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