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福島第一原発所長:使用済み燃料取り出しに自信-危惧の声も

東京電力福島第一原発の小野明所長 は、今月中旬から始まる4号機で使用済み燃料プールからの燃料の取り 出しについて安全にできると自信を示した。この作業は廃炉に向けた工 程の試金石になる。

小野所長は7日、福島第一原発で行われた記者会見で、構造的な欠 陥や燃料の取り扱い失敗で制御不能になる可能性は極めて低いと述べ た。

東電は福島第一原発4号機の使用済み燃料プール貯蔵されている核 燃料を取り出す準備を現在進めている。専門家の中からは取り扱いを誤 れば再び危機に陥る可能性もあるとの声が上がっている。

しかし、メルトダウン(炉心溶融)を起こした隣接する原子炉から の放射線量が高いことやプールの中のがれきが障害になる可能性もある ことを認めた。

取り出しの対象となっているのは1533体の燃料集合体。4号機の建 屋も東日本大震災の地震や津波襲来後に起きた水素爆発で破壊された。

元原子力技術者のマイケル・フリードランダー氏は東電が燃料の取 り出しを甘くみている可能性があると危惧する。同氏は「4号機の燃料 の取り出し準備を進めていることで、私は夜も眠れないでいる。うまく 行かないと非常に深刻な事故を招く可能性がある」と述べた。

大きな輸送容器

キャスクと呼ばれる大きな輸送容器が4号機建屋の屋上に持ち上げ られ、数本の鉄柱で支えられている。燃料集合体22体が入るキャスクを プールに沈め1体ずつ収める。容器はクレーンで地上に下ろし、地震の 被害が比較的軽微だった共用プールに移す。

小野氏は、大きながれきは除去したが、小さいがれきが除去作業に 影響を与える可能性を指摘した。作業員はマスクや防護服を着用するた め、作業をいっそう難しくするという。小野氏は作業自体は通常の原発 運転時にも行われている作業であることから、危険だとは考えていない とし、2014年末までに大きな問題もなく終了するとの見通しを示した。

原題:Fukushima Chief Confident Spent Fuel Rods Can Be Removed Safely(抜粋)

--取材協力:岡田雄至. Editors: Iain Wilson, Jason Rogers

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