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ドラギ総裁が約束すれば常に本気-意表突く利下げが知らしめ

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総 裁は、行動を約束する時はいつも本気だということを世間に知らしめ た。7日の意表を突く利下げは、物価安定のマンデート(責務)が脅か されれば行動すると述べた10月2日の約束の履行を意味するものだ。

ドラギ総裁がユーロを救うために「何でもする」と発言し、無制限 の国債購入プログラムを発表することで、深刻だった欧州ソブリン債危 機の流れを変えた1年余り前の出来事は、なお記憶に新しい。総裁就任 後最初に臨んだ2年前の政策委員会でも予想外の利下げを決定してお り、ドラギ氏の金融政策発表のパターンは、この時既に始まっていたと 考えてよい。

ドラギ総裁(66)の下で、ECBは政策委の23人のメンバーの合意 形成よりも金融刺激策の適時投入に重きを置く、より積極的な中央銀行 に姿を変えつつある。ECBの歴史で最も急進的といえる国債購入プロ グラムの導入は、ドイツ連邦銀行のバイトマン総裁の意に反して断行さ れた。事情に詳しい2人の当局者によれば、バイトマン総裁は7日の利 下げ決定にも反対した。

ABNアムロのマクロ調査責任者、ニック・コーニス氏(アムステ ルダム在勤)は「ECBは多くの人々の評価よりも柔軟であり、ドラギ 総裁の下でその柔軟性がさらに増した。許容できない低インフレへの対 応にECBが乗り出したのは明らかだ。さらに追加策が講じられる可能 性がある」との見方を示す。

ベレンベルク銀行のチーフエコノミスト、ホルガー・シュミーディ ング氏(ロンドン在勤)は「ドラギ総裁が再び示した迅速かつ精力的な 行動力は、欧州に対するわれわれの確信を強める。ユーロ圏が危機を克 服するためにドラギ総裁は何でもするだろう」と指摘している。

原題:Draghi Aggression Shows Pledges Backed Up After Rate Surprise(抜粋)

--取材協力:Jana Randow、Simon Kennedy. Editor: Paul Gordon

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