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日本株続落、欧州利下げと決算反応-金融弱い、DeNA急落

東京株式相場は続落。欧州の予想外 の利下げで為替がユーロ安・円高方向に振れ、今後の国際的な資金の流 れ、国内企業業績の先行きに不透明感が広がった。業種別では保険やそ の他金融など金融株、小売や非鉄金属、陸運、輸送用機器株も安い。

決算発表で減益、利益水準の伸び悩みを確認した銘柄への売り圧力 も強まり、売買代金上位ではディー・エヌ・エー、エイベックス・グル ープ・ホールディングスが急落。ニコンも売られた。

TOPIXの終値は前日比8.31ポイント(0.7%)安の1176.42、日 経平均株価は141円64銭(1%)安の1万4086円80銭。

しんきんアセットマネジメント投信運用部の藤本洋主任ファンドマ ネジャーは、直近発表された企業決算は想定通り好調だが、ポジティブ サプライズは少ない印象と指摘。「期待先行できただけに、相場を押し 上げる動きにはなりにくい」と話した。下期の不透明感、出尽くし感か ら売り優勢になったが、「失望する内容ではない」とも言い、 TOPIXで1100-1200程度のレンジ相場が続くと予想している。

欧州中央銀行(ECB)は7日、政策金利を0.25ポイント引き下 げ、0.25%とした。4年ぶりの低水準に落ち込んだインフレ率を受け、 物価安定維持のための措置という。ブルームバーグの調査に答えたアナ リスト70人のうち、利下げを予想したのは3人のみだった。

予想外の欧州利下げで、きょうの為替市場では1ユーロ=131 円60-70銭近辺で推移する時間帯が長く、前日の東京株式市場終了時 の133円台前半からユーロ安・円高方向に振れた。ECBの材料と前日 に最高値を更新した反動、国内総生産(GDP)の予想外の伸びで金融 緩和の長期化観測が後退した影響から、前日の米ダウ工業株30種平均 は150ドル以上下げた。

寄り付き安値も先行き警戒感

こうした海外情勢、為替の動きを受け、きょうの日経平均は202円 安の1万4026円と心理的節目の1万4000円に接近して始まったが、始値 をきょうの安値としてその後は下げ渋り。午後はもみ合った。富国生命 保険の山田一郎株式部長は、「短期的な過熱感を背景に前日の米国株が 利益確定売りで下げたことにより、投資家マインドが悪化。リスクオフ の流れに入り、円高・株安につながった」と見る。また、決算期末を控 えた「ヘッジファンドによる売りへの警戒も強い」としていた。

東洋証券投資情報部の大塚竜太ストラテジストは、「日経平均で1 万4000円割れ目前まで下げた後、値ごろ感による押し目買いで下げ渋っ た」と指摘。ただ、バリュエーションも中途半端で、日経平均のチャー ト分析面からも「6月以降続いてきた三角もちあいから下放れ、基調は 厳しい」と言う。

東証1部33業種は保険、その他金融、小売、鉱業、非鉄、陸運、証 券・商品先物取引、情報・通信、輸送用機器、不動産など27業種が下 落。ゴム製品や繊維製品、医薬品など6業種は上げた。

個別では、デジタルカメラの不振で、上期が4割を超す営業減益に なったニコンが反落。4-12月期の営業利益計画を前年同期比25%減 の438億円としたDeNA、通期利益計画を減額したエイベックスは大 幅安だった。売買代金上位でソフトバンク、トヨタ自動車、ファースト リテイリング、ソニー、野村ホールディングス、オリックスも安い。半 面、好業績を確認したブリヂストンが終日堅調で、通期利益予想を増額 した宮地エンジニアリンググループはストップ高。

この日の取引開始時は株価指数オプション11月限の特別清算値 (SQ)算出で、日経平均型は1万4013円7銭となり、7日の日経平均 終値1万4228円44銭を215円37銭下回った。東証1部の売買高は22 億3295万株、売買代金は1兆7688億円、上昇銘柄数は457、下落1205。

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