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11月7日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:ユーロ下落、対ドル2年ぶり大幅安-ECB利下げで

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロがドルに対しここ2年で最 大の下げとなった。欧州中央銀行(ECB)が域内の成長押し上げを狙 い、予想外に政策金利を過去最低の0.25%に引き下げたことに反応し た。

チェコ・コルナは対ユーロで過去最大の下げ。チェコ中銀は約10年 ぶりとなるコルナ売り介入を開始した。また米国内総生産(GDP)の 統計を受けてドルが上げを拡大。7-9月(第3四半期)の米実質 GDPは市場予想に反し伸びが加速した。ユーロ圏中銀の複数の当局者 は、7日のECBの利下げにはドイツ連邦銀行(中央銀行)のバイトマ ン総裁と少なくともあと2人の政策委員が反対したと明らかにした。こ れに反応し、ユーロは下げを縮めた。また円は、株式相場の下落を手掛 かりに逃避需要から買い進まれた。

ミラー・タバクのチーフ経済ストラテジスト、アンドルー・ウィル キンソン氏は「記者会見後のニュースを見ると、ドイツ連銀が今回の利 下げを支持しなかったことが示唆される」とし、「これは利下げ決定が 全会一致ではなく、追加利下げの可能性はほぼ消えたことを示してい る」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで前日比0.7%安 の1ユーロ=1.3419ドル。一時1.6%安と、2011年12月以降で最大の下 げとなった。また1.3296ドルと、9月16日以来の安値を付ける場面もあ った。ユーロは対円では1.3%安の1ユーロ=131円63銭。円は対ドル で0.6%高の1ドル=98円09銭。一時0.8%安まで下げる場面もあった。

主要10通貨に対するドル相場を反映するブルームバーグ米ドル指数 は0.4%上げて1017.12。一時1022.30と、9月13日以来の水準に上げ た。

コルナ急落

コルナは急落。チェコ中銀は、インフレ率が3年半ぶりの水準に低 下したことを受け、金融政策を緩和し、コルナを1ユーロ=27コルナ付 近で維持するため「必要なだけの期間」、無制限のコルナ売りを実施す る。チェコ中銀は政策金利を0.05%で据え置いた。中銀は同水準を「テ クニカルにはゼロ」と説明している。

コルナは一時4.7安の1ユーロ=26.977コルナを付けた。下落率 は1999年のユーロ導入以来で最大。

ブルームバーグ・ニュースが市場関係者70人を対象に実施した調査 では、ECBの利下げを予想していたのはバンク・オブ・アメリカ (BOA)、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ (RBS)、UBSの3社のアナリストのみだった。残りの67人は据え 置きを見込んでいた。

ECB政策決定

関係者が匿名を条件に述べたところによると、独連銀のバイトマン 総裁および、伝統的に独連銀と同調する政策委員らはECBの最新景気 予測やより多くのデータが出揃う来月まで利下げの決断を待ちたい考え だった。

ドラギ総裁は政策金利を「長期にわたり」低水準にとどめる方針を あらためて表明。物価上昇圧力の弱さが利下げを正当化すると説明し た。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)の為替ストラテジスト、イア ン・ゴードン氏(ニューヨーク在勤)はECBの利下げについて、「イ ンフレと成長の見通しを背景にECBが米金融当局よりも行動を迫られ るという当社の見方に沿った動きだ」とし、「これにより、ドルが堅調 に推移する環境が生まれるのは確実だ」と続けた。

米商務省が発表した第3四半期の実質国内総生産(GDP、季節調 整済み、年率)速報値は前期比2.8%増加した。ブルームバーグ・ニュ ースがまとめたエコノミストの予想中央値は2%増だった。4-6月 (第2四半期)は2.5%増。

また米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済 み)は33万6000件と、前週の34万5000件から9000件減少した。

ウエストパック銀行の北半球通貨担当チーフストラテジスト、リチ ャード・フラヌロビッチ氏(ニューヨーク在勤)は「市場は良いニュー スが出ればドルを買い、悪い数字は無視する」とし、「データが弱けれ ば全て政府機関閉鎖の影響と捉えられ、堅調ならば経済の底堅さを示唆 する内容と見なされる」と述べた。

原題:Euro Falls on Unexpected Interest-Rate Cut; Czech Koruna Tumbles(抜粋)

◎米国株:反落、予想以上のGDP拡大で緩和策縮小観測広がる

7日の米国株は反落。朝方発表された米実質国内総生産(GDP) が市場予想を上回る伸びを示し、金融当局が緩和策を縮小するとの見方 が広がった。欧州中央銀行(ECB)はこの日、利下げに踏み切った。

簡易ブログ運営のツイッターは上場初日となったこの日、新規株式 公開(IPO)価格を73%上回って引けた。携帯電話向け半導体最大手 クアルコムは下落。四半期売上高見通しがアナリスト予想を下回った。 自然食品小売り大手のホール・フーズ・マーケットも安い。利益予想を 引き下げたことが嫌気された。

一方、米百貨店のJCペニーは5.6%上昇。月間ベースの既存店売 上高が2年ぶりに増加した。

S&P500種株価指数は1.3%下げて1747.15。ダウ工業株30種平均 は152.90ドル(1%)安の15593.98ドル。

ブリンマー・トラストのアーニー・セシリア最高投資責任者 (CIO)は、「相場は変動しやすいだろう」と述べ、「この日は明る い経済ニュースが入ってきたが、8日には雇用統計が控えている。予想 よりも良好な経済統計が発表されて緩和策の縮小が近く実施されるので はという不安はある」と続けた。

ダウ工業株30種平均は前日に最高値を更新した。景気の弱さは緩和 策の継続を正当化するとの見解を金融政策当局者が示したことが影響し た。

米GDP統計

米商務省が発表した第3四半期の実質GDP(季節調整済み、年 率)速報値は前期比2.8%増加した。ブルームバーグ・ニュースがまと めたエコノミストの予想中央値は2%増だった。第3四半期の個人消費 は1.5%増と、2011年以降で最も小幅な伸びにとどまった。

金融当局は資産購入の縮小を決定する前に、景気回復が続くことを 示すさらなる証拠を待つ必要があるとの判断を示している。

米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は33万6000件と、前週の34万5000件から減少した。8日に発表される10 月の雇用統計では12万人の雇用増が見込まれている。失業率は7.3%へ の上昇が予想されている。

ECBはフランクフルトで定例政策委員会を開き、短期金利の調節 手段である短期買いオペ(売り戻し条件付き債券買いオペ=レポ)の最 低応札金利を0.5%から0.25ポイント引き下げ0.25%とすることを決め た。4年ぶりの低インフレを受けて物価安定の責務遂行が危うくなった と判断した。

ツイッターが上昇

ツイッターは73%高の44.90ドル。同社IPOの規模は7000万株 で、1株26ドルだった。赤字経営のツイッターはユーザー数がフェイス ブックの5分の1程度だが、モバイル広告など拡大する市場で急成長し そうな企業への投資家の強い関心により恩恵を受けている。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数( VIX)はこの日9.8%上昇して13.91だった。

S&P500種のセクター別(全10業種)はいずれも下落した。消費 財株や通信サービス株、エネルギー株が特に下げた。

クアルコムは3.8%安。10-12月(第1四半期)の売上高見通し は63億-69億ドル。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均は70 億1000万ドルだった。

ホール・フーズは11%安。同社は2014年9月通期の1株当たり利益 は一部項目を除くベースで最大1.69ドルと予想。従来予想では最大1.72 ドルだった。アナリストの予想平均では1.73ドルとなっている。

原題:U.S. Stocks Drop as GDP Fuels Stimulus Concern; Twitter Soars(抜粋)

◎米国債:上昇、ECB利下げで米利回りに相対的な投資妙味

米国債相場は上昇。5年債利回りは6月以来の低水準近くに下げ た。欧州中央銀行(ECB)が政策金利を引き下げたため、米国債の相 対的な投資妙味が高まった。

10年債利回りは2日連続で低下。第3四半期の米実質国内総生産 (GDP、季節調整済み、年率)速報値は前期比2.8%増と、エコノミ スト予想の2%増を上回ったものの、個人消費と企業設備投資が減速し た。

ECBは短期金利の調節手段である短期買いオペ(売り戻し条件付 き債券買いオペ=レポ)の最低応札金利を0.50%から0.25ポイント引き 下げ0.25%とすることを決めた。4年ぶりの低インフレを受けて物価安 定の責務遂行が危うくなったと判断した。

キャンター・フィッツジェラルドの金利取引責任者、ブライアン・ エドモンズ氏は「政策金利がゼロから0.25%のレンジに当面とどまるな ら、利回りの上昇余地はあまりない。12月の緩和縮小の可能性が高まる には雇用統計は非常に強い内容になる必要がある」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の2.60%。同年債(表面利率2.5%、2023年8月 償還)価格は3/8上げて99 5/32。

30年債利回りは6bp低下の3.71%。ニューヨーク連銀はこの日、 景気刺激策の一環として、2036年2月から43年8月に償還を迎える国債 を14億7000万ドル購入した。

5年債利回りは3bp低下の1.31%。一時は1.27%まで低下した。

グロース氏

パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)の ビル・グロース氏はツイッターへの投稿で、「ECBは利下げに踏み切 り、追加策も示唆した。低利の融資金は今、どこにでもある」と指摘。 期間が短めの米国債を選好していることを明らかにした。

連邦公開市場委員会(FOMC)が債券購入プログラムを縮小する との思惑を背景に、米国債は海外の国債に対し約3年ぶりの割安水準に ある。バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によれ ば、償還期間が10年以上の米国債は米国外の国債よりも利回りが1.06ポ イント高い。2012年9月には米国債利回りは他国の利回りを下回ってい た。

ドイツ5年債利回りは一時、12bp低下の0.59%と、8月1日以来 の低水準となった。米独5年債の利回り差は68bp。2013年の平均は48 bp。

利回り差

米5年債と10年債の利回り差は1.29ポイント。一時は1.33ポイント と、2011年8月以降で最大の幅に拡大した。今週発表された金融当局の 研究論文が低金利の長期維持を支持する内容だったことが背景にある。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によれば、8日発表 の10月の雇用統計で非農業部門雇用者数は12万人増と予想されている。 9月は14万8000人増だった。

グッゲンハイム・セキュリティーズの米政府債トレーディング担当 マネジングディレクター、ジェーソン・ローガン氏は「8日の数字がコ ンセンサス予想からわずかでも外れれば、流れを変える材料となるだろ う」と話した。

原題:Treasuries Advance After ECB Rate Cut Boosts U.S. Yield’s Allure(抜粋)

◎NY金:反落、3週間ぶり安値-米緩和縮小を警戒、ドル上昇も重し

ニューヨーク金先物相場は反落。3週間ぶりの安値となった。米景 気加速の兆しを背景に、金融当局が緩和策を縮小するとの観測が強まっ た。第3四半期の米実質国内総生産(GDP)の伸び率は市場予想を上 回った。欧州中央銀行(ECB)が予想外の利下げに踏み切り、これを 受けてドルが上昇したことも金売りの要因となった。

RJオブライアン・アンド・アソシエーツ(シカゴ)のシニア商品 ブローカー、フィル・ストライブル氏は電話インタビューで、「きょう の指標は経済が正しい軌道を進んでおり、緩和縮小が近く始まる可能性 があることを示している」と指摘。「ドルの強さが金を圧迫している」 と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12 月限は前日比0.7%安の1オンス=1308.50ドルで終了。一時は1296ドル と、中心限月としては先月17日以来の安値をつけた。

原題:Gold Drops to 3-Week Low on Concern Fed Will Taper, Dollar Rally(抜粋)

◎NY原油:反落、ECB利下げでブレントは大幅下落

ニューヨーク原油先物相場は反落。予想外の欧州中央銀行 (ECB)利下げの影響でユーロが対ドルで下げたため、ウェスト・テ キサス・インターミディエート(WTI)より北海ブレント原油が大き く下げ、約4カ月ぶりの安値。米国内総生産(GDP)成長率が予想を 上回ったことが明らかになると、緩和縮小観測が広がり、原油の売りは さらに加速した。

シティ・フューチャーズ・パースペクティブ(ニューヨーク)のエ ネルギーアナリスト、ティム・エバンス氏は「予想を上回る米成長率と 予想外のECB利下げでドルが上昇している」と指摘。「ドル堅調とい うのは通常、全般的な商品相場の軟調を伴うものだ。きょうは原油が手 痛くやられた」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物12月限は前日 比60セント(0.63%)安の1バレル=94.20ドルで終了。ICEフュー チャーズ・ヨーロッパのブレント先物12月限は1.78ドル(1.7%)下げ て103.46ドル。7月1日以来の安値で引けた。

原題:Brent Falls to Four-Month Low as ECB Rate Cut Spurs Euro Decline(抜粋)

◎欧州株:総じて安い-ECB利下げは低成長の長期化を示唆と解釈

7日の欧州株式相場は総じて安い。欧州中央銀行(ECB)は大方 の予想に反して政策金利を引き下げ、ユーロ圏の経済成長が長期にわた り弱いことを示唆した。米経済指標を手掛かりに米金融当局が債券購入 ペースを縮小するとの見方も強まった。

ドイツのハイデルベルクセメントは3.8%下落。第3四半期の7% 減益が嫌気された。フランスのコンサルティング会社ビューローベリタ スは3.6%下げた。同社の四半期売上高がアナリスト予想に届かなかっ た。一方、独エンジニアリング会社シーメンスは3.4%上昇。利益が予 想を上回った同社は、自社株購入計画も発表した。スイス再保険 は1.9%高。第3四半期純利益が予想以上だったことが買い材料。

ストックス欧州600指数は前日比0.1%未満安い323.23で終了。一時 は1.5%上げた。騰落比率は2対3だった。

ランプ・アセット・マネジメント(デュッセルドルフ)で株式運用 に携わるミヒャエル・ボイシュネック氏は、「当初の高揚感がなくな り、わずか少数しか見込んでいなかった利下げをECBが今回選んだ理 由について考慮し始めている」と発言。「長期にわたる低金利維持はユ ーロ圏の極めて低い成長局面が長引くことも意味する。欧州は回復する と思うが、予想よりも時間がかかるだろう」と語った。

ECBは政策金利を0.25ポイント引き下げ0.25%にすることを決め た。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査で利下げを 予想したのは70人中3人のみ、残りは据え置きを予想していた。ドラギ 総裁は政策発表後の記者会見で、政策金利を「長期にわたり」低水準に とどめる方針をあらためて表明した。

イングランド銀行(英中銀)はこの日の金融政策委員会(MPC) で、政策金利を過去最低の0.5%に据え置き、資産買い取りプログラム の規模を3750億ポンドで維持することを決めた。いずれもエコノミスト 調査の予想と一致した。

7日の西欧市場では18カ国中12カ国で主要株価指数が下落。独 DAX指数が0.4%上昇した一方、仏CAC40指数は0.1%、英 FTSE100指数は0.7%それぞれ下げた。

原題:Most European Stocks Fall as ECB Lowers Benchmark Interest Rate(抜粋)

◎欧州債:軒並み上昇、ECBが予想外の利下げ-英国債も上げる

7日の欧州債市場では、イタリアとスペインを中心にユーロ圏諸国 の国債が軒並み上昇した。欧州中央銀行(ECB)が大方の予想に反し て利下げしたことから、国債の需要が高まった。

イタリア2年債利回りは約5カ月ぶりの低水準となったほか、ドイ ツ2年債利回りは5月以降で最も低くなった。ECBはこの日の定例政 策委員会で政策金利を0.25ポイント引き下げ、過去最低の0.25%とし た。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査で利下げを 予想していたのは70人中3人のみ。ドラギ総裁は政策発表後の記者会見 で、インフレ下振れリスクに成長の弱さを挙げた。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)の シニア金利ストラテジスト、ハービンダー・シャン氏(ロンドン在勤) は「ユーロ圏はしばらくの間、低成長と低インフレの環境にとどまる公 算が大きい」とし、「ECBが緩和姿勢で意味ある信頼を集めるために は行動を起こす必要があり、実際そうした」と語った。

ロンドン時間午後4時31分現在、イタリア10年債利回りは前日比12 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の4.09%。一時 は4.04%と、5月28日以来の低水準となった。同国債(表面利 率4.5%、2024年3月償還)価格は1.025上げ103.785。2年債利回りは 一時18bp低下し1.24%と、5月20日以降で最低となった。

スペイン10年債利回りは10bp下げ4.05%と、10月1日以来の大幅 低下となった。2年債利回りは11bp低下し1.42%。

先月31日発表された10月のユーロ圏インフレ率は0.7%と、2009 年11月以来の低水準だった。

ドイツ国債の10年物利回りは5bp低下の1.69%。2年物利回りも 5bp下げ0.09%。5月31日以降で最も低い0.05%まで下げる場面もあ った。

英国債相場も上昇した。10年債(表面利率2.25%、2023年9月償 還)の利回りは4bp低下の2.67%、価格は0.345上げ96.355。

原題:European Bonds Surge as ECB Unexpectedly Cuts Key Interest Rate (抜粋) Pound Jumps to 9-Month High Against Euro as ECB Lowers Key Rate(抜粋)

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