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ECBが利下げ、政策金利0.25%に-下限の預金金利はゼロ維持

欧州中央銀行(ECB)は7日、大 方の予想に反して利下げに踏み切った。4年ぶりの低インフレを受けて 物価安定の責務遂行が危うくなったと判断した。

ECBはフランクフルトで定例政策委員会を開き、短期金利の調節 手段である短期買いオペ(売り戻し条件付き債券買いオペ=レポ)の最 低応札金利を0.25ポイント引き下げ0.25%とすることを決めた。ブルー ムバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査で利下げを予想したの は70人中3人のみ、残りは据え置きを予想していた。

ECBは中銀預金金利をゼロで据え置く一方、限界貸出金利は0.25 ポイント引き下げ0.75%とした。

これで主要政策金利であるオペの最低応札金利は、マイナス圏を容 認しない限り、あと1回0.25ポイント利下げを実施する余地しかなくな った。この日ゼロに据え置いた下限政策金利の中銀預金金利をマイナス にするなど、非伝統的な措置に踏み込む可能性が高まったと言える。ユ ーロ圏のインフレ率は10月に0.7%に落ち込み、ECBが物価安定の目 安とする2%弱の水準の半分以下になっている。さらに、域内失業率 は1999年のユーロ導入以来で最悪の水準だ。

この日の利下げを正しく予想していたロイヤル・バンク・オブ・ス コットランド・グループ(RBS)の欧州担当シニアエコノミスト、リ チャード・バーウェル氏は「インフレ率があまりにも低く、予想よりも さらに低いという事態になった時は、金融緩和を支持する議論に抵抗す ることが困難になる」とし、「失業率の悪い数字は緩和の論拠をさらに 強める」と話した。

予想外の利下げ発表後にユーロは一時、1ユーロ=1.3354ドルまで 下げた。発表前は1.351ドル。

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