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日本株は反落、トヨタさえず心理悪化-素材も売り、売買低調

東京株式相場は反落。通期の業績計 画を上方修正したトヨタ自動車の動きがさえず、市場参加者の心理悪化 につながった。トヨタはTOPIXの押し下げ寄与度でトップ。東証1 部33業種ではガラス・土石製品や鉄鋼など素材関連株が下げ、証券や建 設も下落率上位に並んだ。

TOPIXの終値は前日比7.43ポイント(0.6%)安の1184.73、日 経平均株価は108円87銭(0.8%)安の1万4228円44銭。前日から約1割 減った東証1部の売買代金は連日で2兆円の大台を割り込み、先月22日 以来の低水準。

ちばぎんアセットマネジメントの斉藤秀一運用部長は、「期待値が 高かったトヨタの下げが、投資家のマインドを冷やした」と言う。解約 申し込み受付期限を45日前に設定する12月決算のヘッジファンドなど が、「換金売りを出す時期にあることも需給的なマイナス要因」とし、 今月中旬までは日経平均で1万4100-1万4500円程度のレンジで、方向 感なく推移しそうとみている。

トヨタは朝方プラス場面もあったが、徐々に売りに押され1.3%安 で終えた。同社は6日、2014年3月期の連結営業利益計画を1兆9400億 円から前期比67%増の2兆2000億円に増額。純利益は1兆6700億円と、 いずれも過去最高の5年前に迫る水準になったが、ブルームバーグ・デ ータのアナリスト予想の平均値には届かなかった。

この日の日本株は、TOPIX、日経平均とも朝方は前日終値を挟 んでもみ合ったが、午前後半からじり安。午後は安値圏で方向感なく推 移した。SMBC日興証券株式調査部の西広市部長は、トヨタの業績上 方修正観測で前日午後に日経平均が一時182円高まで買われた反動が出 やすかった、と指摘。日本時間今夜に発表される米国の7-9月期国内 総生産(GDP)、あす発表の雇用統計などを控えるほか、国内でも7 日に200社超の決算発表が予定され、「引き続き業績内容を見極めたい とのムードも漂う」と話していた。

値動き軽い中小型株に資金

米国では、金融政策当局者が米景気の弱さは緩和策の継続を正当化 するとの見解を示し、量的緩和第3弾(QE3)の長期化観測が強まっ ている。世界的な過剰流動性の継続期待につながる半面、為替の円安が 進みづらくなる要因で、日本株にはプラス、マイナス両面があり、市場 参加者も判断しにくい状況だ。

市場エネルギーが減る中で、「時価総額の大きい主力株は利益確定 売りに押されやすい。一方、好決算を発表するなど内容に裏付けがあ り、値動きが軽い中小型株に資金が向かった」とSMBC日興証の西 氏。活況な中小型株の典型は、6日に通期利益予想を増額した日産東京 販売ホールディングス、先月末に業績計画を引き上げたレオン自動機な どで、両銘柄は東証1部の値上がり率上位に並んだ。

東証1部33業種は29業種が下落し、ゴム製品や繊維製品など4業種 は上昇。売買代金上位ではトヨタのほか、浅沼組、ファーストリテイリ ング、マツダ、世紀東急工業、新日鉄住金、ディー・エヌ・エー、大和 証券グループ本社、日東電工、信越化学工業が安い。半面、4-9月期 の連結純利益が計画から18%上振れた東レが買われ、ブリヂストン、カ カクコム、カルソニックカンセイ、日本ペイントも上げた。

東証1部の売買高は概算で22億5409万株、売買代金は1兆6951億 円、値上がり銘柄数は463、値下がりは1186。

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