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債券は上昇、国内株安や長期・超長期債に需要-日銀国債オペも支え

債券相場は上昇。国内株安に加え、 長期債や超長期債への投資家の買いが手掛かりとなった。日本銀行の長 期国債買い入れオペや米国の長期金利の低下も相場の支えとなった。

東京先物市場で中心限月の12月物は前日比5銭高の144円90銭で取 引を開始し、午前は144円90銭台でもみ合いとなった。午後の取引開始 後から水準を切り上げ、一時は145円10銭まで上昇。結局は24銭高の145 円09銭とこの日の高値圏で引けた。

マスミューチュアル生命保険運用戦略部の嶋村哲金利統括グループ 長は、債券市場について「買いが優勢だ。きのうの10年債入札は良い結 果で0.6%の需要を確認した。目先は売りが出ないので年内は金利低下 基調ではないか」と話した。米10年債利回りは目先2.5%近辺とな り、2.3%台は売り場、2.7%台は買い場だと指摘した。

現物債市場できょうから長期金利の指標となる新発10年物国債 の331回債利回りは0.61%で始まった後、徐々に低下。午後3時すぎに は0.59%に低下した。2年物の334回債利回りは0.09%と新発2年債利 回りとしては9月24日以来の低水準を付けた。5年物の115回債利回り は0.5ベーシスポイント(bp)低い0.20%で推移した。

超長期債も堅調。20年物の146回債利回りは横ばいの1.50%で始ま ったが、午後3時すぎには2.5bp低い1.475%に低下、30年物の40回債利 回りは徐々に水準を切り下げ、1.5bp低い1.625%と、ともに1週間ぶり の低水準を付けた。

東京株式相場は下落。TOPIXは午後に一段安となり、前日 比0.6%安の1184.73で引けた。一方、6日の米債相場は反発し、米10年 債利回りは前日比3bp低下の2.64%程度となった。時間外取引で は2.63%程度に下げる場面があった。

日銀買いオペ

日本銀行が午前実施した長期国債買い入れオペ(総額1兆円)の結 果によると、残存期間「1年超3年以下」、「3年超5年以下」の応札 倍率は前回より低下した。一方、「5年超10年以下」の応札倍率は上昇 した。落札利回りはおおむね市場実勢付近との見方が出ていた。

メリルリンチ日本証券の大崎秀一債券ストラテジストは、前日実施 の10年債入札は良好な結果だった。米国で長期金利が低下に転じたこと もあって、短期的には売り材料が見当たらない状況」だと話した。日銀 の国債買い入れもあって需給は逼迫(ひっぱく)し、長期金利は0.6% 挟みから徐々に0.5%台に低下するとの見方を示した。

--取材協力:赤間信行 Editors: 山中英典, 青木 勝

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