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米国産LPG輸入2018年に約300万トンまで増加-LPガス協会会長

液化石油ガス(LPG)の元売り会 社などが加盟する日本LPガス協会の山崎達彦会長は都内で会見し、価 格が安いために増加傾向にある米国からのLPG輸入が2018年には 約300万トンに達し、1500万トン程度に増える輸入量の20%程度を占め るとの見通しを示した。

同協会の資料によると、12年度のLPG輸入量は1319万トン。この うち米国産は46万2000トンで構成比は3.5%。サウジアラビアやカター ルなど中東産が83.8%を占めている。山崎氏は、米国産の輸入が増えれ ることで中東産、とりわけ石油化学向けに国内需要が増えている「サウ ジアラビアからの輸入が減る可能性が高い」と話した。山崎氏は、出光 興産と三菱商事のLPG事業部門が統合して設立されたアストモスエネ ルギーの社長を務めている。

サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコが毎月発表する公示価 格「CP」(コントラクト・プライス)が指標となっており、現在中東 産などほとんどのLPG輸入は、CPの月間平均価格を基準に値決めさ れている。一方で、米国産のものについてはテキサス州モントベルビュ ーで取引されるLPGの価格が指標となっている。米国ではシェールガ スの生産増に伴い、同時に取り出されるLPGの生産も増えており、価 格が下落している。

同協会の資料によると、10月のプロパンガスのCP(1トン当た り820ドル)は、米国モントベルビューのプロパンガス価格(同591ド ル)より229ドル高い。米メキシコ湾から大西洋を経由し約45日かかる 海上輸送の費用を上乗せしても米国産LPGが安いことから、山崎氏は 米国産LPGの輸入増はサウジのCPに対して「かなりけん制する」要 因になると話した。

LNGと類似

既存の供給源からの価格が高く米国産が安いという状況は液化天然 ガス(LNG)と同じ。同協会の加盟各社も、安定供給確保や調達価格 を削減するために、供給源の多様化を進めている。山崎氏は、LNGの 生産増に伴ってLPGも増産されることから、米国産だけでなくカナダ 西海岸や豪州、東アフリカからの供給についても「非常に重要だと認識 している」と話した。

東京電力は2月、米国産LPGを13年から3年間、計20万トンをア ストモスエネルギーから購入すると発表した。東電は、同社の発電所で 唯一LPGの貯蔵設備を持つ姉崎火力発電所(千葉県市原市)でLPG を燃料として使用している。

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