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TOPIX4日ぶり反発、直近下落業種に買い-先物高も影響

東京株式相場は、TOPIXが4営 業日ぶりに反発。昼休み時間帯に、一部報道をきっかけにトヨタ自動車 の通期業績計画の上方修正観測が広がり、先物高に連れて上昇基調を強 めた。業種別では、直近の下落が目立っていた鉄鋼や海運、パルプ・紙 株などが見直しの動きを受けて上昇率上位。

TOPIXの終値は前日比9.58ポイント(0.8%)高の1192.16、日 経平均株価は111円94銭(0.8%)高の1万4337円31銭。

セゾン投信運用部の瀬下哲雄ポートフォリオマネジャーは、「足元 で売られていた業種や銘柄を買い戻す動きが見られたが、依然として相 場のこう着感は強い」と言う。国内の決算発表は「まだら模様の印象 で、円安で企業業績が軒並み改善するというシナリオは色あせてきてい る」と話していた。

ユーロ圏経済成長率見通しの引き下げ、前日の欧米株安、対ユーロ を中心とした直近の円高傾向など海外発の手掛かり材料に乏しい中、き ょうの日本株は売り先行で開始。ただ、米国で週末にかけ国内総生産 (GDP)、雇用統計など重要統計の発表を控える中で、相場全般の下 げ圧力も限定的だった。

東証1部33業種は鉄鋼、その他製品、精密機器、海運、非鉄金属、 パルプ・紙、鉱業、保険など31業種が上昇。TOPIXが3日続落した 前日までの下落率上位を見ると、海運が7.9%安、鉄鋼が5.1%安、紙・ パが4.1%などと下落率上位に入っていたため、きょうは買い戻しの動 きが出ていたことが分かる。

午後に急伸場面

また、午後の取引開始直後には先物主導で上昇し、日経平均は上げ 幅を一時182円まで広げた。円安効果で海外事業の収益が上向き、トヨ タは2014年3月期の連結営業利益見通しを1兆9400億円から2兆2000億 円に上方修正する方針を固めた、とNHKがきょう正午のニュースで報 じる材料があった。

ちばぎんアセットマネジメントの奥村義弘調査部長は、「トヨタの 好決算報道を利用し、一部の短期筋が仕掛け的な買いを先物に入れたよ うだ」と言う。驚くほどの数字が出たわけではないが、「期待に沿った 内容であるのは間違いなく、投資家マインドには多少プラスに働いた」 と見ていた。

個別では、従来0-20億円の赤字を見込んでいた4-9月期の連結 営業損益速報値が、47億円の黒字だったスクウェア・エニックス・ホー ルディングスが上昇。4-9月期が営業増益だった三井金属や日機装、 通期営業利益予想を増額したKYB(カヤバ工業)、赤字を予想してい た4-9月期の営業損益が黒字だった浅沼組などの上げも目立った。

一方、情報・通信、不動産の2業種は小幅ながら下落。個別では、 大日本スクリーン製造が安い。通期業績を増額したものの、クレディ・ スイス証券は利益の増額幅が物足りなく、株価へのインパクトはややネ ガティブと指摘した。14年3月期の連結純利益見通しを減額したブラザ ー工業、トピー工業も売られた。

東証1部の売買高は概算で25億8214万株、売買代金は1兆9045億 円。代金は5日ぶりの2兆円割れ。値上がり銘柄数は1256、値下が り402。国内新興市場は、東証ジャスダック指数が0.2%安の92.73、マ ザーズ指数が2%安の846.75と反落した。

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