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11月5日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:ドルが7週ぶり高値付近-非製造業景況指数が予想上回る

ニューヨーク外国為替市場ではドルが堅調な展開。主要10通貨のバ スケットに対して一時7週ぶり高水準付近に上昇した。非製造業の景況 指数が市場予想を上回ったことで、金融当局が債券購入プログラムを縮 小するとの観測が強まった。

ユーロは円に対して値下がり。欧州中央銀行(ECB)のアスムセ ン理事はユーロ圏の景気回復が依然として極めて弱々しいとの認識を示 した。ECBは今週、金融政策決定会合を開く。円は主要16通貨の大半 に対して値上がり。日本銀行の黒田東彦総裁がデフレ克服への取り組み が功を奏しつつあるとの認識を示したことが手掛かり。またブラジル・ レアルは主要通貨全てに対して値下がりした。

みずほフィナンシャルグループの米為替セールス責任者、ファビア ン・エリアソン氏は電話取材でドルについて、「米供給管理協会 (ISM)非製造業景況指数がそこそこ良かったことから堅調さを維持 した」と分析。「全般的に市場は若干ドルに前向きな見方を示した」と 続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドル相場を反 映するブルームバーグ米ドル指数は前日比0.3%上昇の1015.99。一 時1016.64を付けた。前日には1017と、9月18日以来の高水準を付けて いた。

円は対ユーロで0.4%上げて1ユーロ=132円72銭。一時132円37銭 と、10月10日以来の高値に上昇した。円は対ドルでは0.1%上昇の1ド ル=98円50銭。ユーロは対ドルで0.3%下げて1ユーロ=1.3474ドル。

レアルはドルに対し9月11日以来の安値に下落。ブラジル中銀のト ンビニ総裁はインフレに対して政策当局者らは「特に警戒」する必要が あるとの認識を示した。レアルは1.9%安の1ドル=2.2890レアル。一 時2.2939レアルを付けた。

インフレ期待

日銀の黒田総裁は5日、大阪での記者会見で、インフレ期待が徐々 に上昇しているとの認識を示した。また量的・質的金融緩和の出口政策 について「現時点で具体的な議論を行うのは時期尚早」だと指摘した。

ゲイン・キャピタル・グループのシニア為替ストラテジスト、エリ ック・ビロリア氏は「楽観的な見通しを示したことで、現時点では追加 緩和の可能性が低いことを市場に示唆した可能性があり、それは円にと ってはポジティブだ」と分析した。

ブルームバーグ相関加重指数によれば、ユーロは過去1週間 で1.4%下落と、先進10カ国の通貨中でスウェーデン・クローナに次い で2番目に低いパフォーマンスとなっている。ドルと円はそれぞ れ0.7%上げた。

ECB政策見通し

ソシエテ・ジェネラルのシニア為替ストラテジスト、セバスチャ ン・ゲーリー氏(ニューヨーク在勤)はECBについて、「タカ派に対 する利下げ圧力が強まりつつある」と述べた。ECBは7日に政策決定 を発表する。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)や英ロイヤル・バンク・オブ・ スコットランド・グループ(RBS)、スイスのUBSはここ1週間 に、ECBが7日の会合で現在0.5%としている政策金利を引き下げる と予想している。ブルームバーグがエコノミスト70人を対象に実施した 調査では、上記3社のエコノミストを除く67人が据え置きを見込んでい る。

原題:Dollar at Almost 7-Week High as Service Industries Top Forecasts(抜粋)

◎米国株:小幅反落、GDPや雇用統計発表前で様子見の展開が続く

5日の米国株は小幅反落。週内に発表される実質国内総生産 (GDP)や雇用統計を控えてこの日も様子見の展開が続いた。

住宅建設株は下落。JPモルガン・チェースがD.R.ホートンの 受注の伸びはアナリスト予想を下回る可能性があると指摘した。デルフ ァイ・オートモーティブも下落。利益予想のレンジを縮小したことが影 響した。医療機関運営テネット・ヘルスケアは利益予想がアナリストの 見通しを下回ったことが嫌気され下落した。

S&P500種株価指数は0.3%下げて1762.97。ダウ工業株30種平均 は20.90ドル(0.1%)安の15618.22ドル。

ビンガム・オズボーン・アンド・スカーボローのプリンシパル、コ リーン・サプラン氏は「市場は今、困惑している。先行きを予想するこ とは難しい。雇用がさらに安定して経済をけん引することが望ましいの だが、労働市場が健全であれば金融当局はより早期の緩和策縮小にもっ と自信を持つことになるだろう。市場はやや不安定な動きになりそう だ」と述べた。

S&P500は前日0.4%上昇。石油のエクソンモービルや鉄鋼のUS スチールを中心に資源株が上昇した。10月29日には最高値の1771.95を 記録した。

欧州の成長見通し

欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会は、ユーロ圏 の2014年成長率予想を引き下げ、失業率見通しを上方修正した。景気が 勢いを増すのは難しいとみられる。

米供給管理協会(ISM)が発表した10月の非製造業総合景況指数 は55.4と、前月の54.4から上昇した。同指数で50は活動の拡大と縮小の 境目を示す。

リッチモンド連銀のラッカー総裁は来年の経済成長率を2%と予想 し、新たな成長源は見当たらないとの見解を示した。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値によると、7 日に発表される7-9月(第3四半期)の実質GDPは前期比年率2% 増が見込まれている。前四半期は2.5%増だった。

8日に発表される10月の雇用統計では12万5000人の雇用増が見込ま れている。

ブルームバーグのデータによると、S&P500種構成銘柄でこれま でに四半期決算を発表した404社のうち75%がアナリスト予想を上回る 利益となった。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想によると、同 株価指数構成銘柄の第3四半期の利益は4.1%増となっている。

ボラティリティが上昇

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)はこの日2.6%上昇して13.27だった。VIXは年初から は26%低下している。

S&P500種のセクター別(全10業種)は8指数が下落。通信サー ビス株やエネルギー株が大きく下げた。

S&P住宅建設株指数は1.8%安。構成する11銘柄のうち10銘柄が 下落した。JPモルガンのアナリスト、マイケル・ロート氏はD.R. ホートンの四半期受注の伸び率は同氏の予想を下回る可能性があると指 摘した。D.R.ホートンはこの日2.2%安。

デルファイは5.2%安。同社は今年の1株当たり利益の予想レンジ を4.25-4.35ドルに縮小。ブルームバーグがまとめたアナリストの予想 平均は4.41ドルだった。

テネットは8.8%安。同社第4四半期(10-12月)の業績予想はア ナリスト予想を下回った。患者の受け入れが減速した。

原題:U.S. Stocks Decline as Investors Await GDP, Employment Reports(抜粋)

◎米国債:10年債利回は2週間ぶり高水準、非製造業活動が予想上回り

米国債相場は下落。過去5営業日で4度目の下げとなった。10月の 米非製造業活動が予想よりも拡大したため、金融当局が緩和縮小の時期 を前倒しするとの思惑が強まった。

10年債利回りは約2週間ぶり高水準となった。前月は16日間にわた り政府機関が一部閉鎖されたものの、前週に発表された製造業景況指数 も予想以上の拡大を示した。JPモルガン・チェースが顧客を対象に調 査した米国債投資家心理指数によれば、投資家の米国債のポジションは 2週連続で売り越しになった。財務省は6日、来週実施する中長期債入 札の詳細を発表する。

ユナイテッド・ネーションズ・フェデラル・クレジット・ユニオン (ニューヨーク)の最高投資責任者(CIO)、クリストファー・サリ バン氏は「この日の統計は全般的に予想よりも強く、政府機関閉鎖の影 響に対し景気が予想よりも持ちこたえた可能性を示唆している」と指 摘。「投資家は一息つき、先行きが見通せるようになるのを待ってい る」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比7ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇の2.67%。同年債(表面利率2.5%、2023年8月償 還)価格は18/32下げて98 17/32。

10年債利回りは過去5営業日で17bp上昇、10月16日以来の高水準 をつけている。

「当局はゴールポストの位置を変更も」

ED&Fマン・キャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の債券ト レーディング担当シニアバイスプレジデント、マイケル・フランゼーセ 氏は「アウトサイドマネーの投資家からの資金流入は見られない」と発 言。「米金融当局からのシグナル待ちの状態で、まだ得られていない。 明確な線はなく、当局はゴールポストの位置を変更する可能性がある。 わずかでも景気の進展に悪影響を与えたくないからだ」と語った。

ブルームバーグのデータによれば、10年債利回りの相対力指数( RSI、期間7日)は76.3。同指数は30を下回るか70を上回ると、方向 感の変化を示唆するといわれる。

JPモルガンによると、米国債投資家心理指数は4日終了週に売り 越しが4ポイントと前週から変わらず。売り持ちも23%で変わらずとな り、買い持ちも19%で横ばい。中立は58%。

財務省は6日に12日から実施する3、10、30年債の入札の詳細を発 表する。

ISM指数

米供給管理協会(ISM)が発表した10月の非製造業総合景況指数 は55.4と、前月の54.4から上昇した。ブルームバーグがまとめたエコノ ミスト予想の中央値は54だった。ISMが1日に発表した10月の製造業 総合景況指数は56.4と、2011年4月以来の最高だった。

ジェフリーズの政府債エコノミスト、トーマス・サイモンズ氏は 「サービスセクターの雇用が回復したことを示した。製造業とサービス の両方が底堅さを示している。長期債は明らかにアンダーパフォームし ている」と述べた。

ブルームバーグ・ニュースの調査によると、8日発表の10月の非農 業部門雇用者数は12万人増が予想されている。9月は14万8000人、8月 は19万3000人それぞれ増加した。

原題:U.S. 10-Year Yields Reach 2-Week High as Services Tops Forecast(抜粋)

◎NY金:反落、2週間ぶり安値-米ISM非製造業指数が予想上回る

ニューヨーク金先物相場は反落。約2週間ぶりの安値となった。米 ISM非製造業景況指数が市場予想を上回る伸びとなったことを背景 に、緩和策の縮小が年内に始まるとの観測が強まった。

RJオブライアン・アンド・アソシエーツ(シカゴ)のシニア商品 ブローカー、フィル・ストライブル氏は電話インタビューで、「予想よ りも良好なISMの数字は12月に緩和縮小が始まるのかどうかの思惑を 強める」と指摘。「ドルの堅調も引き続き金にはマイナスに働いてい る」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12 月限は前日比0.5%安の1オンス=1308.10ドルで終了。一時は1305.20 ドルと、中心限月としては先月17日以来の安値をつけた。

原題:Gold Drops to 2-Week Low as Services Expansion Spurs Taper Bets(抜粋)

◎NY原油:5カ月ぶりの安値、統計前に在庫増加観測

ニューヨーク原油先物相場は5カ月ぶり安値。米国での在庫が7週 連続で増加したとの見方が高まった。米エネルギー情報局(EIA)は 6日に在庫統計を発表する。

ショーク・グループ(ペンシルベニア州ビラノバ)のスティーブ ン・ショーク社長は「需給バランスはしばらくタイト化することはない だろうとの見方を背景に相場は下げている」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物12月限は前日 比1.25ドル(1.32%)下げて1バレル=93.37ドルで終了した。終値と しては6月4日以来の安値。

原題:WTI Crude Tumbles to Five-Month Low as Inventories Seen Climbing(抜粋)

◎欧州株:反落、成長率見通しの下方修正を嫌気-BMWに失望売り

5日の欧州株式相場は下落。指標のストックス欧州600指数は前日 付けた5年半ぶり高値から反落した。欧州連合(EU)の欧州委員会が ユーロ圏経済成長率見通しを下方修正したことが嫌気された。BMWと RSAインシュアランス・グループの下げが目立った。

ドイツの高級車メーカー、BMWは2カ月ぶり大幅安。減益決算が 売り材料。英保険会社RSAは6.3%下げた。先週の暴風雨の影響のた め、株主資本利益率(ROE)が自社目標を下回るとの見通しを示し た。一方、独医薬品メーカー、バイエルスドルフは1年ぶりの大幅上 昇。売上高見通しを引き上げたことが買いにつながった。

ストックス欧州600指数は前日比0.2%安の321.89で終了。年初来で は15%上げている。米金融当局が量的緩和縮小を先送りしたほか、欧州 中央銀行(ECB)が政策金利を過去最低に引き下げたことが背景にあ る。ECBは次の定例政策委員会を7日に開催する。

PFAアセット・マネジメント(コペンハーゲン)のシニアストラ テジスト、ウィトルド・バーク氏は電話インタビューで、「一部の経済 指標は不鮮明で、冷たくも熱くもなく、生ぬるい」と指摘。「株価の過 去2週間や1年間の力強い上昇も考慮すると、こうした経済状況は流動 性相場を支えるには十分ではない」と語った。

欧州委は5日公表した最新の経済見通しで、14年のユーロ圏成長率 を1.1%と予想。5月時点に予測した1.2%から下方修正した。

この日の西欧市場では、18カ国中14カ国で主要株価指数が下落。英 FSTE100指数と独DAX指数はそれぞれ0.3%下げ、仏CAC40指数 は0.8%安となった。

原題:European Stocks Decline From Five-Year High as BMW, RSA Retreat(抜粋)

◎欧州債:スペイン債中心に下落、入札控え-ECB会合もにらむ

5日の欧州債市場では、スペインとイタリアを中心にユーロ圏諸 国の国債が総じて下落。欧州中央銀行(ECB)は7日の定例政策委 員会で利下げを控えると、大半のエコノミストは予想している。

スペイン国債は続落。同国は5年物と10年物、13年物を7日 の国債入札で発行する。イタリア債も下げた。同国政府は今年2回目 となる個人投資家向けのインフレ連動債の発行準備を進めている。 40億ユーロ規模の5年債入札を翌日に控えたドイツでも、国債が下 落した。

SEB(ストックホルム)の債券調査部門責任者、ユッシ・ヒル ヤネン氏は「当社の見方では12月に利下げが実施される」とし、 「物価データはびっくりするほど下がり、それでECBが利下げを行 う可能性が強まった。しかし、こうした見方は市場では既に織り込み 済みで、今週の会合に向けて利回りはもう下がらないかもしれない」 と語った。

ロンドン時間午後4時32分現在、スペイン10年債利回りは前 日比9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の4.10%。 4日には3.95%と、5月3日以来の低水準となった。同国債(表面 利率4.4%、2023年10月償還)価格はこの日、0.745下げ

102.39。イタリア10年債利回りは6bp上昇し4.17%。前日は 5月29日以降で最も低い4.07%に下がっていた。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査によると、 ECBは7日の会合で政策金利を0.5%に据え置くと70人中67 人が見込んでいる。バンク・オブ・アメリカ(BOA)とロイヤル・ バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)、UBSは

0.25ポイントの利下げを予想している。

ドイツ10年債利回りは7bp上げて1.74%。10月31日に は1.65%と、8月8日以来の低水準を付けた。

英国債相場は下落。比較的安全とされる同国債の需要が後退した。 英公債管理局(DMO)はこの日、インフレ連動債を12億5000 万ポンド発行した。

英10年債利回りは前日比10bp上昇の2.72%。先月22日 以来の高水準となる2.74%まで上昇する場面もあった。同国債(表 面利率2.25%、2023年9月償還)価格は0.805下げ95.965。

原題:European Bonds Slide Before ECB Meets This Week Amid Debt Supply(抜粋) Pound Jumps to 1-Month High Versus Euro on Services; Gilts Slide

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