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米国債:10年債利回りは2週間ぶり高水準、統計が予想上回り

米国債相場は下落。過去5営業日で 4度目の下げとなった。10月の米非製造業活動が予想よりも拡大したた め、金融当局が緩和縮小の時期を前倒しするとの思惑が強まった。

10年債利回りは約2週間ぶり高水準となった。前月は16日間にわた り政府機関が一部閉鎖されたものの、前週に発表された製造業景況指数 も予想以上の拡大を示した。JPモルガン・チェースが顧客を対象に調 査した米国債投資家心理指数によれば、投資家の米国債のポジションは 2週連続で売り越しになった。財務省は6日、来週実施する中長期債入 札の詳細を発表する。

ユナイテッド・ネーションズ・フェデラル・クレジット・ユニオン (ニューヨーク)の最高投資責任者(CIO)、クリストファー・サリ バン氏は「この日の統計は全般的に予想よりも強く、政府機関閉鎖の影 響に対し景気が予想よりも持ちこたえた可能性を示唆している」と指 摘。「投資家は一息つき、先行きが見通せるようになるのを待ってい る」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比7ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇の2.67%。同年債(表面利率2.5%、2023年8月償 還)価格は18/32下げて98 17/32。

10年債利回りは過去5営業日で17bp上昇、10月16日以来の高水準 をつけている。

「当局はゴールポストの位置を変更も」

ED&Fマン・キャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の債券ト レーディング担当シニアバイスプレジデント、マイケル・フランゼーセ 氏は「アウトサイドマネーの投資家からの資金流入は見られない」と発 言。「米金融当局からのシグナル待ちの状態で、まだ得られていない。 明確な線はなく、当局はゴールポストの位置を変更する可能性がある。 わずかでも景気の進展に悪影響を与えたくないからだ」と語った。

ブルームバーグのデータによれば、10年債利回りの相対力指数( RSI、期間7日)は76.3。同指数は30を下回るか70を上回ると、方向 感の変化を示唆するといわれる。

JPモルガンによると、米国債投資家心理指数は4日終了週に売り 越しが4ポイントと前週から変わらず。売り持ちも23%で変わらずとな り、買い持ちも19%で横ばい。中立は58%。

財務省は6日に12日から実施する3、10、30年債の入札の詳細を発 表する。

ISM指数

米供給管理協会(ISM)が発表した10月の非製造業総合景況指数 は55.4と、前月の54.4から上昇した。ブルームバーグがまとめたエコノ ミスト予想の中央値は54だった。ISMが1日に発表した10月の製造業 総合景況指数は56.4と、2011年4月以来の最高だった。

ジェフリーズの政府債エコノミスト、トーマス・サイモンズ氏は 「サービスセクターの雇用が回復したことを示した。製造業とサービス の両方が底堅さを示している。長期債は明らかにアンダーパフォームし ている」と述べた。

ブルームバーグ・ニュースの調査によると、8日発表の10月の非農 業部門雇用者数は12万人増が予想されている。9月は14万8000人、8月 は19万3000人それぞれ増加した。

原題:U.S. 10-Year Yields Reach 2-Week High as Services Tops Forecast(抜粋)

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