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ソロス氏になる夢破れたコーエン氏-元大リーグのボンズ氏か

米ヘッジファンド運営会社SACキ ャピタル・アドバイザーズの創業者、資産家スティーブン・コーエン氏 が、どのようにしてライバルをしのぐ運用成績を20年余りも維持できた のか、疑念が生じるのは常に避けられないだろう。

「テープリーダー(読み取り機)」と呼ばれるほど株価動向を正確 に予測する能力を持つコーエン氏が、過去最も優秀な株式トレーダーで あることはほぼ間違いない。SACの過去20年間の顧客向け投資リター ンは平均25%に達し、コーエン氏が直接管理・運用するポートフォリオ が通年で損失を出したことは今までない。

SACが証券詐欺や通信詐欺の罪を認め、18億ドル(約1770億円) の罰金などの支払いと、外部投資家向け資金運用事業の閉鎖に同意した ことが4日に明らかになった。同社は7月に起訴されて以降も不正行為 を否定しているが、禁止薬物ステロイドの使用疑惑で本塁打歴代記録に 傷がついた元米大リーグのバリー・ボンズ氏と同様、「インチキをやっ て優秀な成績を残したのではないか」という疑念を免れることができな くなるのだろうか。

友人や同僚らが関係を傷つけたくないとして匿名を条件に語ったと ころでは、コーエン氏は優秀なトレーダー以上の存在として認知される ことを常に目指してきた。それどころか、投資の豊富な経験と先見の明 をウォール街も支持するジョージ・ソロス氏やウォーレン・バフェット 氏といった世界トップクラスのマネーマネジャーの殿堂入りさえ望んで いるという。

しかし、SACが米当局と司法取引で合意し、インサイダー取引で は過去最高額となる18億ドルの支払いに応じたことで、コーエン氏には 汚名がつきまとうことになるだろう。

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