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ユーロが対円で下落、ECB理事会を控え売り圧力-豪中銀は現状維持

東京外国為替市場では、ユーロが円 に対して下落した。今週の欧州中央銀行(ECB)による定例理事会を 前に、ユーロへの売り圧力が根強く残った。

ユーロは対円やドルなどで下落。半面、円は午後3時25分現在、主 要16通貨のうち14通貨に対して前日終値比で上昇した。ユーロ・円相場 は1ユーロ=132円93銭前後。一時は132円71銭を付けた。先週のユー ロ・円は、予想以上に低いインフレ率を受けて、132円61銭までユーロ が売られる場面があった。ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.3498ドル前 後で推移している。

バークレイズの通貨ストラテジスト(シンガポール在勤)のハミッ シュ・ペッパー氏は、「われわれはドラギ氏がかなりハト派的になるこ とを期待している。個人的にはユーロの買い持ちを減らすか、売り持ち を増やし始めて、すでに備え始めていると考えている」と述べた。

ECBは7日に定例理事会を開催する。あおぞら銀行市場商品部の 諸我晃為替マーケットメイク課長は、「ユーロ圏の消費者物価指数 (CPI)の伸びが落ちたことで、ECBが今週の理事会でどのような 姿勢を示してくるかに注目している」と言う。

一方、ドル・円相場は同時刻現在、1ドル=98円台半ばと、正午前 後に比べドル買いがやや優勢となっている。オーストラリア準備銀行 (中央銀行)がこの日の金融政策会合後の声明で、豪ドル高をけん制し たことなどが背景となっている。

午前は株価下落などを受けて、98円24銭までドル売りが進んだ。し かし豪中銀が金融政策の現状維持を発表した零時半過ぎころから、ドル 買いがやや強まった。

豪中銀は、過去最低水準にある現行の政策金利を据え置いた。声明 では「豪ドルは依然として不快なほど高い」と指摘したほか、バランス の取れた成長達成のために豪ドル安が必要との認識を示した。

HSBCホールディングスの豪州担当チーフエコノミスト、ポー ル・ブロクサム氏(シドニー在勤)は「豪中銀がより強い文言を使って いることは明らかだ。可能であれば豪ドルを押し下げようとしていると 思う」と指摘した。

あおぞら銀の諸我氏は、豪中銀による金融政策据え置きについて、 「市場に織り込まれていた」と指摘。声明発表後は、「多少ドル買いの 動きとなったことがドル・円の上昇要因となっている」と分析した。ま た日経平均株価がマイナス圏からプラス圏に戻したことも背景に挙げ た。

米国では、7日に7-9月期国内総生産(GDP)速報値、8日 に10月の雇用統計が発表される。ブルームバーグ予測調査によると、実 質GDPは年率2.0%増(4-6月期は同2.5%増)、非農業部門雇用者 数は前月比12万人増加(9月は14万8000人増)が見込まれている。財政 協議の混乱による政府部門の一部閉鎖からの影響が数値に反映される見 通し。

楽天証券の相馬勉債券事業部長は、「当面は、米経済指標が良いと ドルが買われ、悪いと売られる展開が続きそう」と述べた。

一方、三菱東京UFJ銀行米州金融市場部マーケティンググループ の村尾典昭マネジングディレクター(ニューヨーク在勤)は、「米主要 経済指標はどちらかというと弱めをすでに織り込んでいる」と説明し た。

--取材協力:大塚美佳、Kevin Buckland. Editor: 崎浜秀磨

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