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債券は下落、あすに10年債入札控え売り優勢-長期金利0.6%台に上昇

債券相場は下落。10年利付国債(11 月発行)の入札を翌日に控えて売りがやや優勢だった。長期金利は3営 業日ぶりに0.6%台に上昇した。

東京先物市場で中心限月の12月物は前週末比7銭安の145円00銭で 開始し、直後に144円96銭に下落。その後は株価の伸び悩みを受けて水 準を切り上げ、午後2時前後には一時1銭高の145円08銭に上昇した。 しかし、終了にかけて水準を切り下げ、再び144円96銭まで下落。結局 は10銭安の144円97銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の330回債利回 りは同1ベーシスポイント(bp)高い0.60%と10月30日以来の0.6%台で 始まり、午前終了前に0.595%を付けた。午後2時半すぎからは再 び0.60%で推移した。5年物の115回債利回りは0.5bp高い0.195%。20 年物の146回債利回りは横ばいの1.50%。30年物の40回債利回りは0.5bp 高い1.65%に上昇した。

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、債券相場につい て、あすに10年債入札を控えて弱含みのスタートとなったと指摘。一 方、「日銀国債買い入れオペで需給逼迫(ひっぱく)に変化はなく、入 札後には押し目買いが見込める」と話した。

6日に10年利付国債(発行額2兆4000億円程度)の価格競争入札が 実施される。10年物の市場実勢利回りが前回発行の330回債の表面利率 (クーポン)の0.8%と0.15%以上乖離(かいり)しており、クーポン は前回債より0.2ポイント低い0.6%となる見込み。0.6%で決まれば5 月債以来の低水準となる。

魅力小さい

今回の10年債入札について、RBS証券の福永顕人チーフ債券スト ラテジストは、クーポン0.6%で新回号の331回債となる可能性が高いと 指摘。「金利の絶対水準が低く、イールドカーブ上も割高で、なおかつ 入札で買って直ぐに日銀に売却するという方法の収益性も低下してい る」とし、魅力の小さい入札だとも言う。

大和証券の小野木啓子シニアJGBストラテジストは、可もなく、 不可もなく、無難な入札になると予想。需要動向に不透明感はあるとし ながらも、「金利先高感が強く台頭しにくいと言える環境下、日銀国債 買入れオペによるサポートも盤石」だと説明した。

日銀がきょう実施した今月1回目となる長期国債買い入れオペ(総 額8000億円)の結果によると、残存期間「1年超3年以下」、「3年超 5年以下」の応札倍率は前回より上昇した。一方、「10年超」は前回か ら低下した。落札利回りは「10年超」が高めとの見方が出ていたが、お おむね実勢付近。オペ結果の債券相場への影響は限定的だった。

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