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温暖化抑制への道険しい、目標達成困難-国連の新旧事務局

温暖化防止に向けた協議を率いる国 連気候変動枠組み条約(UNFCCC)の事務局長と前任者は、2015年 に合意が見込まれている新たな温暖化防止条約によって温暖化を阻止で きる可能性はほとんどないとの見通しを示した。

10年に約190カ国の代表が集まり、地球の温度上昇をセ氏2度以内 に抑制する目標を設定した。気候変動が一層危険な水準に達するのを阻 止するためには、この上昇幅が最大限度と考えられている。 UNFCCCは温暖化防止に向けた15年の合意を目指し、11日からワル シャワで締約国会議を開く。

UNFCCCの現職と前任の事務局長のコメントは、ワルシャワで の協議の緊急性が高まっていることを示している。国連が9月に開いた 科学者の評議会では、人為的な温暖化ガスの排出は既にセ氏2度を超え る気温上昇につながる量の半分以上に達しているとの結論が出された。 世界銀行は昨年、地球の温度は今世紀に4度上昇する見通しで、予想通 りなら海面の上昇や干ばつの悪化、暴風雨の勢力強化につながる可能性 があるとの見方を示した。

先進国と発展途上国との意見の対立により議論が紛糾したコペンハ ーゲンでの締約国会議が開かれた09年にUNFCCCの事務局長を務め ていたイボ・デブア氏は「気温上昇を2度に抑制する目標と合致する合 意が15年になされる可能性はないだろう」と指摘。「15年の合意で2度 の上昇に抑制する目標を達成する唯一の方法は、世界の経済活動全体を 停止することだ」と語った。

現職のクリスティアーナ・フィゲレス事務局長は10月21日に記者団 に対し「15年に合意されたとしても、気温上昇を2度に抑制する目標達 成にすぐにつながるとは思わない。奇跡のような合意などない」と述べ た。

原題:Kyoto Veterans See Warming Goals Slipping Away: Carbon & Climate(抜粋)

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