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米国債:4日ぶりに上昇、金融当局者が緩和継続を支持

米国債相場は4営業日ぶりに上昇。 月850億ドルの債券購入について、複数の金融当局者が継続を支持する 姿勢を示したことが背景にある。

パウエル連邦準備制度理事会(FRB)理事は極めて緩和的な政策 を当面は推し進める可能性が高いと発言した。ボストン連銀のローゼン グレン総裁は労働市場が力強くなるまで、緩和政策を続けるべきだとの 見解を明らかにした。財務省は第4四半期の借り入れ必要額の見通しを 3カ月前の予想から約13%上方修正した。年末時点での流動性残高引き 上げが狙い。

BTIGのチーフ・グローバル・ストラテジスト、ダン・グリーン ハウス氏は「利回りがまだ下降トレンドにあるのは明らかだ。金融政策 をめぐる懸念が市場を席巻している」と指摘。「現在の水準から利回り がさらに低下するにはハードルが高いため、現行水準にとどまってい る。金融当局の姿勢がもっと明確になるまで、データに左右される相場 展開が続くだろう」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時9分現在、10年債利回りは前営業日比2ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)低下の2.60%。同年債(表面利率2.5%、2023年 8月償還)価格は5/32上げて99 1/8。

財務省は第4四半期の純借入必要額を2660億ドルと予想し、7月29 日時点の2350億ドルから上方修正した。年末時点の流動性残高を1400億 ドルと予想した。前回の予想では800億ドルだった。

「運営に柔軟性」

クレディ・スイス・グループの金利ストラテジスト、アイラ・ジャ ージー氏(ニューヨーク在勤)は「債務上限がさほど遠くないという政 治的なリスクを考慮し慎重になっている財務省にとって、多額の流動性 残高は運営に柔軟性を与える」と指摘。「財務省は現金が足りないより は、むしろ現金が多過ぎて不必要になるという状況を望んでいる」と語 った。

財務省は6日に3、10、30年債の入札の詳細を発表する。入札は今 月12日から3日間の予定で実施される。

7月31日の声明によると、財務省は来年1月末に初めての変動利付 債を発行する計画だ。そうなれば1997年にインフレ連動債が導入されて 以来の新たな形の国債発行となる。

ニューヨーク連銀はこの日、2019年8月から20年6月に償還を迎え る米国債を37億ドル購入した。

パウエル理事

パウエルFRB理事はサンフランシスコで講演し、「米国の金融政 策はしばらく極めて緩和的な状態が続く可能性が高い」と発言。「購入 ペースを緩めるタイミングは経済の進展状況に左右されるため、必然的 に不透明なものだ」と述べた。

ブルームバーグが17-18日に実施したアナリスト調査によると、金 融当局が緩和策を縮小し始める時期は来年3月と、従来の見通しから遅 れると予想されている。

ソシエテ・ジェネラルのトレーダー、ショーン・マーフィー氏(ニ ューヨーク在勤)は「先行きを見る上で8日発表の雇用統計に注目が集 まるとみられ、現在の相場はかなり中立的な水準にある」と指摘した。

10月の非農業部門雇用者数は12万人増が予想されている。9月は14 万8000人増だった。

この日発表された9月の製造業受注額は1.7%増加。予想は1.8%増 だった。前月は0.1%減少。

原題:Treasuries Snap 3-Day Decline as Fed Officials Back Bond-Buying(抜粋)

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