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スイスの銀行、資本基準上げならユニバーサルバンク消滅も

スイスのビドマーシュルンプフ財務 相は銀行資本比率の最低基準引き上げを呼び掛け、UBSとクレディ・ スイス・グループを含めた同国の銀行が投資銀行事業から撤退する必要 が生じるかもしれないと発言した。

同財務相はシュバイツ・アム・ゾンターク紙とのインタビューで、 「銀行は投資銀行事業を続けるのか、資産運用にさらに集中するのかを 検討しなければならないだろう」と語った。「国家が最終的に責任を負 わされることのない銀行の組織にしなければならない」とも述べた。

政府や当局はシステムにとって重要な銀行の救済が再び必要になる 事態を阻止するため、資産に対する資本の比率であるレバレッジレシオ に注目している。リスク加重ベースの資産に対する資本比率を定めた規 則では、リスクをどう捉えるかで銀行に裁量の余地が生じるためだ。

当局者らはレバレッジレシオ4.5%がリスク加重ベースの基準を補 完するのに十分としているが、ビドマーシュルンプフ財務相は「資本を 十分とする基準を一段と厳格化する必要がないか、検討する必要があ る」とし、「6-10%の水準が議論されている」と語った。現行の要件 は「低過ぎる」と付け加えた。

スイスの2大銀行であるUBSとクレディ・スイスはいずれも、 「ユニバーサルバンク」モデルの下で資産運用やウェルスマネジメン ト、プライベートバンクなどの運用事業と、リスクの高い投資銀行事業 の双方を行っているが、両行とも近年は投資銀行部門の人員を減らして いる。

シュバイツ紙はレバレッジレシオの最低基準が6%となった場合、 UBSは200億スイス・フラン(約2兆1600億円)、クレディ・スイス は330億フランの追加資本が必要になると試算している。

UBSとクレディ・スイスの広報担当者はコメントを控えた。

原題:Higher Swiss Leverage Ratio Could Mean End of Universal Bank (1)(抜粋)

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