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ダラス連銀総裁:債務問題抱えた米政府が景気回復の妨げに

米ダラス連銀のフィッシャー総裁は 4日、財政問題をめぐる対立に伴い米政府が景気回復を抑圧する役割を 演じているとの認識を示した。債券購入拡大が想定可能かとの問いには 伝統的な金利政策に戻ることが急務だとの考えを示した。

同総裁はシドニーで講演し、自らについて「抑制のない歳出拡大の 支持者ではない」と説明した上で、「過度の債務を抱えた米政府は手足 を縛られ、刺激策を実施できないでいる。つまり、政府は反循環的、抑 圧的な役割を演じている」と述べた。同総裁は講演での発言内容は自身 の見解だと話した。

連邦予算をめぐる協議の行き詰まりで、米政府は先月、16日間にわ たり一部機関の閉鎖を余儀なくされた。今週発表される米経済指標は、 7-9月(第3四半期)の景気減速と10月の雇用者数は伸び鈍化を示す 見込み。政府閉鎖前に景気拡大の勢いが弱まっていたことが判明すると みられる。

フィッシャー総裁は講演で「政府がきちんと行動できないことが米 連邦準備制度の景気循環を支える役割を台無しにしている」と指摘。質 疑応答で金融当局の債券購入が縮小ではなく拡大される状況を想定でき るかと問われ、個人的見解として、連邦準備制度理事会(FRB)のバ ランスシートが現在市場が予想している以上に拡大することは考えられ ないとし、「可能な限り早期に金利中心の金融政策に戻ることを重視す る必要があると考えている」と述べた。

金利については「雇用を支えるというわれわれの責務を考慮すれ ば、インフレ率が2%未満という現行水準にとどまる限り、景気が加速 するまで低金利を非常に長期にわたって維持するシナリオを想定でき る」と言明した。

--取材協力:Aki Ito、Brendan Murray. Editors: Malcolm Scott, Victoria Batchelor

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