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ユーロがほぼ全面安、追加緩和観測で-株安を受けてドル下落

東京外国為替市場では、ユーロがほ ぼ全面安。ユーロ圏のインフレ率が予想を下回ったことなどを受けて、 欧州中央銀行(ECB)による金融緩和期待が強まったことが背景。

午後3時17分現在のユーロは、主要16通貨のうち14通貨に対して前 日終値を下回っている。ユーロ・円相場は前日に引き続き、ユーロ売り ・円買いが進み、一時1ユーロ=132円61銭と10月11日以来のユーロ安 値を更新した。ユーロ・ドル相場も一時1ユーロ=1.3540ドルと、2週 間ぶり安値を付けた。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作チーフ為替ストラ テジストは「消去法的に買われていたユーロのポジションが昨日の失業 率と消費者物価指数で撃墜された」と指摘。「かなりショッキングな数 字」であり、欧州連合(EU)圏内の追加金融緩和観測が広まっている ことによりユーロが下落していると話した。

EU統計局(ユーロスタット)が前日発表した9月のユーロ圏失業 率は12.2%と過去最悪だったほか、10月のユーロ圏インフレ率も予想を 下回った。

JPモルガン・チェースのユーロ圏エコノミスト、グレッグ・フゼ ジー氏は、ECBが12月5日の会合で政策金利を0.5%から0.25ポイン ト引き下げ0.25%にすると予想している。

前日は、ECBの政策委員会メンバー、ノボトニー・オーストリア 中銀総裁がCNBCテレビとのインタビューで、LTROの終了によ る、崖から落ちるような影響を避けたいと発言したこともユーロ売りの 材料となった。

ドル・円

ドル・円相場は午後に入ってから下落基調を強めた。一時は1ドル =97円81銭と、3日ぶりの安値を付けた。

前日の米国市場では、ISM製造業景況指数との関連性が指摘され ているシカゴ地区の製造業景況指数が10月に2011年3月以来の高水準を 記録したことを受けて、98円57銭前後までドルが買われた。ただ、10 月30日の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表後に付けた98円68 銭には届かなかった。

CMCマーケッツのマーケット・アナリスト、ケニー・カン氏(シ ンガポール在勤)は、日本株に勢いがなくなっており、投資家の間では 日銀の行っている金融緩和政策に対して不安視する見方が出ていると指 摘。「その結果、円の先安観が揺らぎ、ドル・円で投資家の利益確定の 動きを促している」と語った。

この日の東京株式相場は、朝方は高く始まったものの、午後になっ てから日経平均株価の下げ幅が一時200円を超えた。

MNIシカゴ・リポートの10月の製造業景況指数(季節調整済み) は65.9と、前の月の55.7から上昇した。ブルームバーグ・ニュースがま とめたエコノミスト予想の中央値は55.0だった。同指数は50が製造業活 動の拡大と縮小の境目を示す。

10月のISM製造業景況指数はこの日の日本時間午後11時に発表さ れる予定。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は55と 活動の拡大と縮小の境目を示す50を超えると見込まれている。9月の同 指数は56.2だった。

--取材協力:. Editors: 崎浜秀磨, 青木 勝

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