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超長期債が下落、銀行売りや流動性供給入札弱め-株安・円高が下支え

債券市場では超長期債相場が下落し た。流動性供給入札が弱めとなったことや銀行などから売りが出ている との見方があった。半面、株安や円高進行が相場の下支えとなった。

現物債市場で20年物の146回債利回りは前日比1.5ベーシスポイン ト(bp)高い1.50%に上昇した。30年物の40回債利回りは一時1.65%と16 日以来の高水準を付けた。一方、長期金利の指標となる新発10年物国債 の330回債利回りは0.5bp高の0.595%で始まり、その後は0.59%で推移 した。5年物の115回債利回りは1bp低い0.19%に低下。新発5年債利 回りとしては4月11日以来の低水準に達した。

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、先 月末から銀行勢が超長期債に売りを出しており、長いところは重たい展 開と指摘。 一方、「10年債利回りの0.6%、5年債の0.2%と節目の水 準を下抜けてきたので、短いゾーンにはオプション絡みで買いが入って いるもよう」とも話した。

超長期債の軟調推移について、三井住友アセットマネジメントの浜 崎優シニアストラテジストは「これまで10-30年債が買われてきたので 高値警戒感が出ている要因がある」と説明した。

東京先物市場で中心限月の12月物は前日比6銭安の145円01銭で開 始し、直後に144円99銭まで下落した。その後は株安を背景に水準を切 り上げ、午後に入ると7銭高の145円14銭まで上昇した。取引終了にか けて再び下げに転じたが、結局は横ばいの145円07銭で引けた。

流動性供給入札

財務省がこの日実施した既発の超長期国債を対象とした流動性供給 入札(発行額3000億円)の結果では、募入最大利回り較差がプラ ス0.004%、募入平均利回り較差はマイナス0.003%となった。投資家需 要の強さを示す応札倍率は2.44倍と前回の3.94から低下した。

SMBC日興証券の山田聡シニアクオンツアナリストは、「流動性 供給入札結果は弱めだった」と言い、超長期ゾーンの軟調推移に影響し たと説明した。

この日の東京株式相場は下落。TOPIXは高く始まったが、その 後は下げに転じ、午後は一段安。結局は前日比0.9%安の1183.03で引け た。東京外国為替市場で円は1ドル=97円台後半に上昇した。

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