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JTが1600人削減を発表、4工場も閉鎖-コスト削減で競争力

日本たばこ産業(JT)は、コスト 削減などを通じた競争力強化のため1600人規模の希望退職者を募集する と発表した。国内のたばこ関連4工場も閉鎖、営業拠点も再編する。

発表資料によると、希望退職は国内たばこ事業とコーポレート部門 の社員を対象に原則として2015年3月末に実施。製造拠点は、たばこ製 造の郡山工場と浜松工場、それにたばこ材料品製造の岡山印刷工場を15 年3月末に閉鎖。たばこ原料製造の平塚工場を16年3月末で閉鎖する。 営業拠点も現在の25支店体制から15支社体制に移行、たばこ自販機の開 発・製造・販売を行う明石市の特機事業部を15年3月末で廃止する。

JTの年次報告書によると、国内たばこの総需要は昨年度には1951 億本と、05年度から32%減少している。国内でたばこを製造する工場数 は05年度の10カ所から、昨年度までに6カ所に減少した。同社の佐伯明 副社長は、今月行ったブルームバーグのインタビューに対し、受動喫煙 に対する問題意識の高まりに加え、喫煙規制が広がっていることから、 無煙たばこ製品事業を強化する方針を示している。

佐伯副社長は30日午後の会見で、今回の措置は持続的な成長を成し 遂げるために実施すると述べ、削減したコストは国内たばこ事業に限ら ずグループの強化、発展に使うと述べた。また一時的な費用が発生して もそれを上回る効果があると説明した。発表資料によると、13年度業績 への影響はなく、コスト削減の効果は15年4月以降と見込んでいる。

人員削減や工場閉鎖はNHKが30日朝に報道。これを受けてJTの 株価は一時前日比4.4%高の3575円と、日中の上昇率としては6月28日 以来の大きさとなった。

みずほ証券の佐治広アナリストは発表前に「国内生産の効率化が進 む」と評価した。同氏は1600人削減という数字に基づくと、年間約170 億円の営業利益の押し上げ要因になると試算している。

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