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ラボバンクに1000億円の制裁-LIBOR・EURIBOR操作

オランダのラボバンク・グループ は、銀行間の指標金利をめぐる談合への関与に絡み約7億7400万ユーロ (約1040億円)の制裁金を科された。金利操作をめぐる世界的な調査で これまで科された制裁金の額としては2番目の大きさ。ピート・ムーア ラント会長は辞意を表明した。

29日の発表によれば、ユトレヒトを本拠とする同行は、米商品先物 取引委員会(CFTC)と米司法省、英金融行動監視機構(FCA)、 オランダの検察当局から制裁金を科された。これで、金利操作問題で金 融機関が支払う制裁金の合計は37億ドル(約3620億円)となった。

米司法省によると、ラボバンクは訴追免除の条件としてロンドン銀 行間取引金利(LIBOR)と欧州銀行間取引金利(EURIBOR) 操作について責任を認めることで合意が成立した。FCAは金利操作が 「重大かつ長期にわたり広範に行われた」と指摘した。

LIBOR操作に絡み制裁を受けた金融機関はラボバンクが5社 目。英銀バークレイズとロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グ ループ(RBS)、スイスのUBS、銀行間取引の仲介業者ICAPが これまでに制裁を科され当局に和解金を支払った。

FCAによると、ラボバンクのデリバティブ(金融派生商品)とマ ネーマーケット担当トレーダーらは同行の申告金利に対して影響力を行 使したほか他行の従業員と共謀し、2005年5月-11年1月にかけて金利 を操作していた。

東京支店

ラボバンクの執行役員会メンバー、シプコ・シャット氏は29日、30 人の現・元行員がこれに関与していたと明らかにした。そのうち5人は 解雇されたという。同行の発表によると、会長にはリナス・ミンダーハ ウト氏が暫定的に就く。

オランダの4大銀行の中で唯一、金融危機の際に公的支援を受けな かったラボバンクだが、欧州で最も安全な銀行の1つというイメージは 傷ついている。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S& P)が2011年に同行を最上級の「AAA」から格下げしたほか、金利操 作に絡みオランダ国内に加えて、欧州連合(EU)や日本、香港、シン ガポール、スイスで召喚状が出されたかもしくは情報提供を求められ た。

ラボバンク東京支店に対しては金融庁が29日、行政処分を発表。11 月29日までに業務改善計画を提出するようを命じ、法令順守や内部管理 の強化、責任の所在の明確化、再発防止策の策定などを求めた。

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