米財務省は3日、議会が連邦債務の 上限を引き上げずに米国がデフォルト(債務不履行)に陥った場合、 「壊滅的な事態になる恐れ」があるとのリポートを発表した。

財務省はこの中で、「デフォルトは経済に深刻な影響を及ぼす恐れ があるだけでなく、金利上昇や投資削減、債務返済の増大、さらには経 済成長の減速といった打撃が次の世代まで続く恐れがある」と警告し た。

さらに「債務上限をめぐる交渉の行き詰まりがデフォルトを招いた 場合、金融市場だけでなく、雇用創出や個人消費、経済成長までが壊滅 的な打撃を受ける可能性がある。民間部門の多くのアナリストは2008年 後半の時のような、あるいはそれ以上に重大な事態になるとみている。 当時もたらされた結果は、大恐慌以来で最も深刻なリセッション(景気 後退)だった」と指摘した。

同リポートは「ドルと財務省証券は国際金融システムの中心にあ る」と記述し、「これまでデフォルトに陥ったことはなく、そうなった 場合は壊滅的な事態になる恐れがある。つまり信用市場が凍結し、ドル の価値が暴落、米国の金利が急伸する可能性がある。その悪影響は世界 に及ぶだろう。そして金融危機やリセッション(景気後退)を引き起こ し、2008年当時と同様、あるいはそれよりも深刻な事態が繰り返される 恐れがある」と続けた。

平行線続く

これまでのところ、政治的な行き詰まりに対する金融市場の反応は 落ち着いている。S&P500種株価指数は午前10時25分現在で1678.84。 9月30日時点は1681.55だった。米国債の10年債利回りは1ベーシスポ イント(bp、1bp=0.01%)下げて2.60%。ドル指数は0.5%低下 している。

一部の米政府機関は1日から閉鎖が続いているが、大統領と議会共 和党との協議は平行線のままだ。前日行われた大統領と議会指導者との 会談も物別れに終わった。

ルー長官は債務上限の突破を回避する特別措置は今月17日までに尽 きることをこれまでに指摘しており、今回のリポートで債務上限の引き 上げを「ぎりぎりまで先延ばしすることは米経済にとってまったく必要 ない」と強調した。

原題:Treasury Says U.S. Default Has Potential to Be Catastrophic(抜粋)

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