「故人は星になりました」。元 NASAの技術者が始めた会社が、遺灰を人工衛星に乗せるサービス を1990ドル(19万6000円)で日本で開始する。

「記念宇宙葬」というサービスで、遺灰の一部をカプセルへ納め、 宇宙へ打ち上げる。カプセルは人工衛星に乗って地球の周回軌道に乗 り、数カ月にわたり90分に一周の速さで地球を回る。家族や友人は、ス マートフォンやタブレット向けの無料アプリで衛星の位置を確認できる という。元NASAの技術者トマ・シヴェ氏がサンフランシスコに今年 設立したエリジウムスペースが1日、米国に続き日本でも受付を始め た。

従来型の墓地への埋葬以外の選択肢が広がる中での動きだ。生命保 険文化センターによると、東京での墓地の貸し付け料と墓石代を合わせ た費用は274万円。海洋自然葬を提供する「風」社によると、海への散 骨は4万2000円から。

エリジウムスペースの発表資料によると、ウェブサイトで申し込む とカプセルが郵送で届き、遺灰を納めて返送する。最初の打ち上げは来 年の夏を予定しているという。遺灰を乗せた人工衛星は数か月間にわた り地球を周回した後、大気圏に突入し、燃え尽きる。宇宙ごみを残さ ず、「環境にも優しいサービス」という。

同社広報担当のベンジャミン・ジョフィ氏によると、カプセルは特 別なアルミ製で、遺灰を1グラム程度入れるという。一度の打ち上げで 搭載するカプセルは400個程度までだ。発表資料によると、エリジウム とはギリシャ神話に登場する英雄のための死後の楽園の意味。

--取材協力:Aaron Clark. Editors: 宮澤祐介, 持田譲二

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