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ドコモ:新型アイフォーンを20日から販売開始、大手3社が競合

NTTドコモは、米アップルのスマ ートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」の新 機種を初めて販売する。同社とアップルが10日(日本時間11日)明らか にした。

発表によれば、ドコモは低価格版の「iPhone5c」と上位機 種の「iPhone5s」を20日から発売する。国内ではKDDIとソ フトバンクも同機種を発売する。

ドコモは、国内の大手携帯電話会社で唯一、アイフォーンを販売し ておらず、苦戦を強いられていた。ソフトバンクが国内で初めてアイフ ォーンを投入した2008年に52%だった携帯電話のシェアは今年8月 に46%まで下落。今回のアイフォーン導入により、携帯電話端末という 観点ではKDDIやソフトバンクと同等の条件となる。

東海東京調査センターの角田佑介アナリストは「ドコモの解約のほ とんどの理由がアイフォーンだった」と指摘。今回の導入は「他社への 流出防止策になる」と述べた。今後は、料金プランや販売手法、ネット ワークといった観点での競争となる、という。

6日に発表された8月のドコモの新規獲得契約から解約を引いた純 増数は4万3000件で、KDDI(20万9200件)とソフトバンク(25 万300件)に水をあけられていた。

他社にとってはリスクも

一方、アイフォーンの魅力で契約者数を伸ばしてきたKDDIとソ フトバンクにとっては、ドコモのアイフォーン導入は逆風となる。

エース経済研究所の安田秀樹アナリストは「ソフトバンクにとって はマイナス」と明言。同じ条件になればドコモの方が通話がつながりや すいというイメージが残っており、孫正義社長がドコモに対抗し、新し い通話料金や新サービスを提案する可能性がある、と述べた。

このほかSMBC日興証券の菊池悟アナリストは4日付、三菱 UFJモルガン・スタンレー証券の田中秀明アナリストは3日付リポー トでそれぞれ、ソフトバンクにとってドコモのアイフォーン導入がリス クになる可能性を指摘していた。

またドコモが販売する携帯電話のシェアを奪われることで、他の携 帯電話メーカーにも影響が波及する、とクレディ・スイス証券の早川仁 アナリストは指摘する。ドコモが導入した携帯端末を厳選する「ツート ップ戦略」に選ばれなかった他社製端末の販売は既に激減しており、 NECはスマートフォンの新規開発を中止。パナソニックも津賀一宏社 長が4日、ブルームバーグとのインタビューで、日本国内向けは「売り 先が限られる」とし、「力の入れようは小さくなる」と語っていた。

調査会社IDCによると、4-6月期の国内のスマートフォンの出 荷台数のうち、アップルは36.1%を占める。ソニーは20.6%、シャープ が13.9%。

アップルの発表によれば、低価格版「iPhone5c」の色は5 色。一方、上位機種「iPhone5s」の色はゴールドを含む3色と なる。ドコモ広報担当の大鳥淳氏は、ドコモは端末価格や料金プランを 準備が整い次第、発表すると話した。

11日のドコモ株は一時、前日比1.2%高の16万7000円まで買われ た。KDDIは同1.8%、ソフトバンクも同2%高まで買われる場面が あった。

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