サントリー・ホールディングス傘下 のサントリー食品インターナショナルは9日、英医薬品最大手のグラク ソ・スミスクラインから、スポーツ飲料「ルコゼード」と果汁飲料の 「ライビーナ」を合わせて約13.5億ポンド(約2106億円)で買収するこ とで正式に合意したと発表した。今後欧州に新会社を設立する。

独占禁止法の審査など当局の認可を経て12月末に買収を完了する予 定。サントリ食の鳥井信宏社長は都内で会見し、「高い買い物だと思っ てはいない。今後はシナジー効果を追求する」と強調した。

買収した両ブランドの前年の売上高は合わせて約5億1000万ポンド (約797億円)に達し、今後は年5%程度の成長を見込むという。現時 点では日本市場への投入は考えていない。

また同社長は負債比率はまだ低いとして、「今後も引き続き機会が あればM&Aに取り組む」と抱負を述べた。

シナジー効果

独立系のバリューサーチ投資顧問の松野実社長は、今回の買収につ いて「直近の株価への影響は限定的」と指摘。「将来のサントリーブラ ンドとのシナジー効果に期待する側面が高い」との見方を示した。

サントリ食は7月の新規株式公開(IPO)後に、プレミアムでユ ニークなブランドを有するグローバルな飲料企業との目標を掲げ、最大 で5000億円規模の企業買収・合併(M&A)に取り組む可能性があると 表明していた。既存の有力ブランド事業を取り込むことで海外での売上 高を短期間で拡大させる狙い。

一方、グラクソは新薬開発の主力事業から周辺事業である飲料系の 事業を分離する事業改革案を発表している。

ルコゼードは英国ではスポーツ飲料、エナジー飲料の分野でシェア トップのドリンクで、英国プレミアリーグやモータースポーツなどのス ポンサーとして話題を集めたこともある。ライビーナはカシスをベース とした子供向け飲料で、英国果汁飲料シェア4位、同ブランドの製品は 欧州やアフリカ、アジアなど世界で幅広く販売されている。

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