オバマ大統領とケリー長官、対シリア軍事行動の態勢づくり

米国のオバマ大統領とケリー国務長 官は30日、シリア政府が化学兵器を使用したとして、米国による対シリ ア軍事行動の態勢づくりに動いた。

計画作成に関与しているオバマ政権の複数の当局者は匿名で、この 週末(8月31日、9月1日前後)にも攻撃が始まる可能性があると話し た。オバマ大統領とケリー長官は議会の承認や国際的な支持・支援、国 連調査団による決定的な報告書を待たずに米国が単独行動を取る可能性 を示唆した。

ケリー長官は21日のダマスカス東部での攻撃では1429人が死亡し、 うち少なくとも426人は子どもだったとし、インターネットで公開され た犠牲者らの映像について「化学兵器の無差別かつ想像を超えた恐怖を 示すものだ」と述べた。

同長官は「米国民は戦争にうんざりしている」が「それが、われわ れを免責してくれるわけではない」と発言。シリア政府による化学兵器 使用に米国が対抗しなければ、われわれ全員が歴史の「極めて厳しい審 判を受けるだろう」と述べた。

オバマ大統領とケリー長官によれば、大統領は最終的な決断はして おらず、米政府としては地上部隊の投入を伴わない限定的な軍事行動と することを検討している。

大統領は「国際社会が化学兵器の禁止と規範の維持を重視している ことを、シリアだけでなく他の国にも理解させるような限定的な行動を 取る可能性について検討している」と述べた。

米政府はこの日、シリアのアサド政権が21日の化学兵器攻撃を行っ たことを「強く確信している」とする報告書を公表した。しかし、報告 書は攻撃とアサド大統領の指示を直接結び付けてはおらず、同大統領は シリアの最高意思決定者であり、忠誠を誓う支持者が大統領を取り巻い ていると指摘するにとどまっている。

原題:Obama With Kerry Sets Stage for Taking U.S. Action in Syria (1)(抜粋)

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