米国株(30日):反落、米国のシリア対応を注視-統計に失望

米株式相場は反落。米国がシリア攻 撃に踏み切る可能性が材料視されたほか、個人消費支出の統計も失望を 誘った。S&P500種株価指数は月間ベースでの下落率が昨年5月以来 の最大となった。

パルトグループなど住宅建設株が下落。個人消費支出の伸びが市場 予想を下回ったことが手掛かり。クリスピー・クリーム・ドーナツは第 2四半期の利益がアナリスト予想に届かなかったことをきっかけに大幅 安。一方、オンライン顧客管理ソフトウエアのセールスフォース・ドッ ト・コムは急伸。同社が示した業績見通しは市場予想を上回った。

S&P500種株価指数は前日比5.20ポイント(0.3%)安の1632.97 で終了。月間では3.1%下落。ダウ工業株30種平均は30.64ドル (0.2%)下げて14810.31ドル。9月2日はレーバーデーの祝日で休場 となる。

ギャベリ・ファンズのポートフォリオマネジャー、べス・リリー氏 は電話インタビューで、「週末に向けていずれの方向にも持ち高を大き く傾けておきたくない。シリアをめぐる不安が市場を覆っている現状で はなおさらだ」と指摘。「米国が爆撃に踏み切った場合に、軍事介入が どれくらい長期化するのかなど多くの懸念材料がある。市場は不透明感 を好まないが、シリアに関する不透明要素は多い」と述べた。

オバマ米大統領はホワイトハウスで、シリア問題への米国の対応は まだ最終的に決断していないとした上で、「いかなる場合においても」 米地上軍を展開することはないと言明した。

「強く確信」

これより先、S&P500種は一時0.6%下げる場面もあった。オバマ 政権が公表した分析評価では、諜報機関はシリアのアサド大統領の軍 が21日の攻撃で化学兵器を使用したと「強く確信」していると記述され た。

ケリー米国務長官は、米国は「外交的なプロセス」に全力で取り組 むとし、シリアの化学兵器使用へのいかなる対応も「限定的で調整され たものになる」との考えを示した。

USバンク・ウェルス・マネジメントのシニア株式ストラテジス ト、ジム・ラッセル氏は「米政権が限られた軍事攻撃への準備を進め、 正当性を確立しようとしているのは明白だ」と指摘。「ケリー長官の発 言で鍵となる文言は、攻撃が限定的で小規模にとどまるということだ」 と話した。

米商務省が発表した7月の個人消費支出(PCE)は前月比0.1% 増加。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値は0.3%の増 加だった。

8月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数 (確定値)は82.1と、前月の85.1から低下し、4カ月ぶりの低水準とな った。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値 は80.5だった。速報値は80。

クリスピー・クリームが安い

この日はS&P500種の業種別10指数中、8指数が下落。テクノロ ジーや消費関連株の下げが目立った。

S&Pの住宅建設株指数は2.1%下げ、月間ベースでの下落率 は8.8%となった。金利上昇の影響で住宅回復が減速するとの懸念が強 まっている。パルトグループは3%安、DRホートンも3%下落。

クリスピー・クリームは15%安。第2四半期の利益は一部項目を除 いたベースで1株当たり14セント。ブルームバーグがまとめたアナリス ト予想平均は16セントだった。

セールスフォースは13%高。第3四半期の売上高と利益の見通しは いずれもアナリスト予想を上回った。同社は通期見通しも引き上げた。

原題:S&P 500 Caps Worst Month Since May 2012 Amid Tension Over Syria(抜粋)

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