ECBの利下げはあり得る、改善兆候の中でも-ノボトニー氏

欧州中央銀行(ECB)の政策委員 会メンバー、ノボトニー・オーストリア中銀総裁は、ユーロ圏経済が改 善の兆候を示している中でもECBの政策金利引き下げの可能性がなく なったわけではないと言明した。

ノボトニー氏は29日遅くにオーストリアのアルプバッハで記者団 に、金利は現行水準かそれ以下にとどまるとしたECBのフォワードガ イダンス(時間軸政策)は「インフレ期待が安定している限り維持され る。金利上昇を想定する必要はなく、金利は現水準に据え置かれるか、 変更されるとすれば引き下げられると市場に伝えるためだ」と語った。

ECBは5月に政策金利を過去最低の0.5%とした後、7月にフォ ワードガイダンスを導入。政策金利を現行またはそれ以下の水準に「長 期にわたり維持する」と表明している。

ユーロ圏経済は4-6月(第2四半期)に0.3%成長となり、7四 半期ぶりにプラス成長に転じた。ノボトニー氏は「前向きな展開があっ た。欧州の中核国でも周辺国でも改善が見られる。しかし、不透明感は 残っている」と語った。

29日のパネル討論会では、政策金利を長期にわたり低水準に維持す る約束は「永久に続くものではない」と 述べた上で、「それはわれわ れの方針であり正しいと思うが、無条件ではない。物価安定が決定的に 重要な要素だ。インフレ期待が安定している限りはフォワードガイダン スが維持される」と述べていた。

原題:ECB’s Nowotny Says Rate Cut Possible Under Current Guidance(抜粋)

--取材協力:Alexander Weber. Editors: Paul Gordon, Zoe Schneeweiss

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