豪州:9月総選挙は経済運営が焦点に-アボット氏は減税を約束

2004年の総選挙前、保健相を務めて いたトニー・アボット氏は医療費の政府支援を削減しないと確約した が、選挙が終わるとすぐにコストが高過ぎるとの政府の主張に屈した。

それから9年後、9月7日の総選挙を前に選挙戦で優位に立つアボ ット氏は、今度は豪州経済への政策判断が問われることになる。同氏率 いる野党自由党と国民党の保守連合の政策について、アボット氏は29日 の電話インタビューで、減税などの公約を打ち出したが、11年ぶり高水 準にある失業率と過去最大の債務残高が障害となりそうだ。

中国の景気減速とそれに伴う国内の鉱山投資ブームの後退で、20年 にわたる豪州の経済成長が脅かされる中、世界的な緊縮財政の動きが豪 州に波及している。アボット氏とラッド首相は教育や移民などの問題に ついては類似した政策を掲げており、決定的な違いは経済運営だけだ。

野党連合は労働党政権が導入した炭素価格制度(炭素税)と資源税 を廃止し、法人税率を引き下げると表明。少なくとも1万2000人の公務 員削減や自動車メーカー向け補助金減額などを通じて、公共サービスを 減らす方針だ。

一方、ラッド首相はそうした政策が実施されれば、豪州はリセッシ ョン(景気後退)に陥りかねないと指摘する。与党労働党は自動車業界 への追加支援を約束したほか、豪州北部の租税特区や国内主要都市を結 ぶ高速鉄道網の建設を提案している。

26日付の豪紙オーストラリアンに掲載されたニュースポールの世論 調査によると、野党連合の支持率は53%で、47%の労働党をリードして いる。

原題:Austerity Test Looms in Australia as Abbott Pledges Cuts (1)(抜粋)

--取材協力:Daniel Petrie、James Paton. Editors: Malcolm Scott, Melinda Grenier

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