有価証券の貸借取引「再担保」制限へ-影の金融規制でFSB

有価証券の貸借取引を行うブローカ ーは、顧客資産を他の取引の担保として利用することが今後制限される 見通しだ。主要国・地域の中央銀行や監督当局で構成する金融安定理事 会(FSB)が規制案を公表した。有価証券の貸借市場が、金融危機に つながる連鎖反応を引き起こす事態を回避する狙いがある。

FSBが29日公表した提案によれば、ブローカーは顧客資産を自己 取引の担保として利用できなくなり、有価証券を他の取引の担保として 用いる予定について「十分な情報開示」が求められる。流動性リスクの 管理で最低基準の達成も義務付けられる。

FSBは有価証券を担保として再利用する「再担保」のプロセスに ついて、「担保がどの程度再利用されているかや、破綻の際の扱いをめ ぐる顧客の認識が不確かな場合、金融安定のリスクが生じる危険があ る」と懸念を示した。

事情に詳しい関係者の1人が先週明らかにしたところでは、欧州連 合(EU)も同一の資産を担保として利用できる回数の制限を目指す可 能性がある。67兆ドル(約6580兆円)規模といわれるシャドーバンキン グ(影の金融)システムは、米リーマン・ブラザーズ・ホールディング ス破綻後の規制強化の標的となっているが、レポ取引とこれに類する有 価証券の貸借取引は、影の金融システムの一部と位置付けられている。

原題:Limits on Broker Use of Client Assets Sought by Regulators (1)(抜粋)

--取材協力:John Glover、Liz Capo McCormick. Editors: Greg Storey, Anthony Aarons

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