世界アルミ需給:14年は供給過剰幅が拡大へ、中国鈍化-住友商

住友商事は2014年の世界アルミニウ ム地金の需給バランスが99万4000トンの供給過剰になるとの予測をまと めた。13年の見通しと比べて過剰幅は11万1000トン(13%)拡大する。 最大需要国である中国の伸びが鈍化することが主因。供給過剰は07年以 降、8年連続で続くことになる。

軽金属事業部の山際真義地金チームリーダーが29日、ブルームバー グ・ニュースとのインタビューで述べた。

14年の世界の需要見通しは13年予測と比べ5.7%増の5037万7000ト ン、供給は同5.8%増の5137万1000トン。世界需要の4割超を占める中 国の需要の伸びが7.5%増と鈍化を見込む一方、中近東やインドなどで 新規の製錬所稼働によって供給は増える。中国のアルミ需要の伸びは12 年が9%、13年は7.9%と徐々に鈍化している。

山際氏は「中国の需要は伸びることは伸びるが、今までのような成 長スピードではない」と指摘。新規製錬所が立ち上がることからも「大 幅減産がなければ、供給過剰の状況はここ2-3年は続く」と述べた。

13年は88万3000トンの供給過剰を見込む。年初に予測した86万6000 トンの供給過剰から若干見直した。ロンドン金属取引所(LME)のア ルミ地金(3カ月物)の年内の価格見通しは下値が1トン当たり1550ド ル、上値は同2150ドルと予想。29日の終値は1835ドルだった。

米国などによるシリアへの軍事介入をめぐる情勢がアルミ相場に与 える影響については「シリアだけの問題なのか、中近東全体に広がるの か次第だが、今のところ大きな影響が出るとは思っていない」と指摘。 アラブの春による動乱の際にも中近東でのアルミ供給への影響はなかっ たという。同地域でのアルミ供給量は世界全体の約9%を占める。

LMEのアルミ地金価格は年初から11%下落。6月27日には09年7 月以来の安値となる1758ドルを付けた。価格下落を受けて、アルミ製錬 企業の間では、生産能力を削減する動きが相次いでいる。

アルミ世界最大手のロシアのUCルサールは年内に生産能力の追加 減産することを今月19日に発表。米アルミ生産最大手のアルコアも9月 末までにニューヨーク州で4万トンの製錬能力を削減するほか、ブラジ ルでの製錬能力も暫定的に12万4000トン削減すると発表した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE