リッチモンド連銀総裁:中銀の将来は最後の貸し手の役割次第

米リッチモンド連銀のラッカー総裁 は、世界各国の中央銀行の将来は最後の貸し手としての役割の範囲をめ ぐる議論などで形作られると述べた。

ラッカー総裁は29日にバージニア州ニューポートニューズの大学で の講演で、中銀は救済や資産購入プログラムを通じて経済の特定の分野 に信用を導くのを避けるべきだと指摘。ただ、中銀の責務に基づき金融 システムの「混乱」を最小限に抑えるために「金融政策と信用政策の両 面から利用可能な全てのツールを用いる」大きな役割が与えられている と言う人もいると語った。

同総裁は「特定の経済分野や組織に信用を導くために中銀の資産ポ ートフォリオを積極的に利用すれば、中銀は配分の駆け引きに巻き込ま れる恐れがあり、統治の在り方が危険にさらされる」と指摘した。

信用政策は金融政策と異なり、経済の特定分野に資金を導く。米連 邦準備制度理事会(FRB)が2008年にベアー・スターンズの資産を買 収してJPモルガン・チェースとの合併を促進したのが一例で、最近で は量的緩和プログラムに住宅ローン担保証券(MBS)の購入を含めた ことももう1つの事例だとラッカー総裁は指摘。「政府機関のMBSの 購入は住宅ローンの借り手に資金を振り向ける」と付け加えた。

原題:Fed’s Lacker Says Central Banks’ Future Hinges on Role as Lender(抜粋)

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