米国株:続伸、GDP上方修正を好感-シリアの緊張緩和も

米株式相場は小幅続伸。4-6月期 の米実質国内総生産(GDP)伸び率が上方修正されたことを好感し た。シリア情勢の緊張緩和も買い材料。

ベライゾン・コミュニケーションズは上昇。英ボーダフォン・グル ープはベライゾンとの携帯合弁会社ベライゾン・ワイヤレスをめぐり交 渉を進めていると発表した。第2四半期の利益がアナリスト予想を上回 ったアパレルのゲスは13%急伸。一方、原油先物相場の反落を背景にエ クソン・モービルは安い。

S&P500種株価指数は前日比0.2%高の1638.17で終了。一時 は0.7%上昇した。ダウ工業株30種平均は16.44ドル(0.1%)上げ て14840.95ドル。

JPモルガン・ファンズのグローバル・マーケット・ストラテジス トのアナスタシア・アモローゾ氏は「データが引き続き正しい方向に向 かっていることを示す新たな裏付けだ」と指摘した。

第2四半期の実質GDP(季節調整済み、年率)改定値は前期 比2.5%増。速報値は1.7%増だった。ブルームバーグ・ニュースがまと めたエコノミスト予想の中央値は2.2%増。

先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は33万1000件に減少 した。前週は33万7000件だった。ブルームバーグ・ニュースがまとめた エコノミスト予想の中央値は33万2000件だった。

シリア情勢

英国とフランスがシリアの化学兵器使用の疑いをめぐる国連調査団 の報告を待ってから、軍事行動の是非を決定する意向を示したため、米 国主導の有志連合によるシリア攻撃が差し迫っているとの観測は後退し た。米国はシリア政府に責任があることを示す証拠を得ているとしてい るが、ヘーゲル米国防長官は同盟国の参加なしに行動は起こさない考え を示した。

クロスブリッジ・キャピタルの投資責任者、マニシュ・シン氏(ロ ンドン在勤)は「シリアをめぐる紛争は結局のところ、短期的なリスク にすぎないとの見方に市場は落ち着き、特に欧米の経済指標と米金融当 局による緩和縮小に再び注目が集まっている」と述べた。「私はデータ にかかわらず、9月に緩和縮小があるとみている」と続けた。

S&P500種の10セクターのうち、通信サービス株の1.2%高を筆頭 に8セクターが上昇した。

ベライゾン

ベライゾンは2.7%高。ボーダフォンはベライゾン・ワイヤレスの 持ち分45%をベライゾンに売却する交渉を進めていると発表した。匿名 で発言した関係者によれば、売却額は約1300億ドル(約12兆7650億 円)。ボーダフォンは同日の発表資料で、「合意がまとまるかどうかは 確実ではない」と説明した。

ソフトウエアのマイクロソフトは1.6%上昇。事情に詳しい複数の 関係者によると、同社はソーシャルメディア企業、フォースクエアへの 出資について協議している。

エクソンは1.8%、シェブロンは1.2%それぞれ下落した。前日 に2011年5月以来の高値を付けた原油先物相場はこの日、1.2%下げ た。

原題:U.S. Stocks Advance as Economy Expands, Syria Concerns Ease(抜粋)

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