8月29日の米国マーケットサマリー:株は続伸、ドルは4週ぶり高値

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3243   1.3340
ドル/円             98.25    97.64
ユーロ/円          130.11   130.25


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       14,840.95     +16.44     +.1%
S&P500種           1,638.17      +3.21     +.2%
ナスダック総合指数    3,620.30     +26.95     +.8%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .39%       +0.00
米国債10年物     2.76%       -.01
米国債30年物     3.70%       -.03


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,412.90    -5.90     -.42%
原油先物         (ドル/バレル)  108.03     -2.07    -1.88%

◎NY外為市場

29日のニューヨーク外国為替市場ではドルが4週間ぶりの高値に上 昇。米経済成長の加速や週間新規失業保険申請件数の減少を手がかり に、投資家は米金融当局が早ければ来月に緩和策を縮小するとの観測を 強めた。

ドルは対円で続伸。米国債利回りは2年ぶり高水準に迫った。ユー ロは主要16通貨の過半数に対して下落した。

ゲイン・キャピタル・グループ(ニューヨーク)のシニア為替スト ラテジスト、エリック・ビロリア氏は「金融当局は来月にも緩和策を縮 小する可能性がある。失業保険申請件数は引き続き漸進的な改善を示し ている」と述べ、「シリアをめぐる懸念が緩和したことから、ドルは主 要10カ国の通貨と比べても強い」と続けた。

ニューヨーク時間午後4時1分現在、ブルームバーグ米ドル指数 は0.5%高の1033.50。一時は1034.03と、2日以来の高水準に上昇し た。ドルは対円で0.6%上昇して1ドル=98円25銭。ドルは対ユーロ で0.7%上昇して1ユーロ=1.3243ドル。円はユーロに対して0.1%上昇 して1ユーロ=130円12銭。

◎米国株式市場

米株式相場は小幅続伸。4-6月期米実質国内総生産(GDP)伸 び率が上方修正されたことを好感した。シリア情勢の緊張緩和も買い材 料。

S&P500種株価指数は前日比0.2%高の1638.17で終了。一時 は0.7%上昇した。ダウ工業株30種平均は16.44ドル(0.1%)上げ て14840.95ドル。

JPモルガン・ファンズのグローバル・マーケット・ストラテジス トのアナスタシア・アモローゾ氏は「データが引き続き正しい方向に向 かっていることを示す新たな裏付けだ」と指摘した。

◎米国債市場

米国債市場では30年債が上昇。利回りは2週間ぶり低水準付近とな った。米国によるシリアへの軍事行動の可能性をめぐる不透明感から、 国債の逃避需要が高まった。

この日は7年債入札(発行額290億ドル)を受けて米国債相場は下 げを埋める展開となっていた。入札での最高落札利回りは2.221%。入 札直前の市場予想は2.232%だった。ホワイトハウスのアーネスト報道 官は、オバマ政権がシリアでの化学兵器使用疑惑をめぐる情報機関の分 析評価を機密扱いではない報告として、「週末までに」公表する予定だ と述べた。10年債利回りは一時上昇した。4-6月(第2四半期)の実 質国内総生産(GDP)改定値が速報値から上方修正されたことが手掛 かり。

大和証券キャピタル・マーケッツ・アメリカの債券部門責任者、レ イ・レミー氏(ニューヨーク在勤)は「シリア情勢は最終的には米国債 のプラス材料だ」としたほか、「供給も終わった」と加えた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時50分現在、30年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の3.71%。同年債(表面利率3.625%、2043年8 月償還)価格は14/32上げて98 14/32。

10年債利回りは1bp下げて2.75%。一時6bp上げる場面があっ た。既発7年債の利回りは1bp低下し2.18%。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。約2週間ぶりの大幅安となった。 米経済指標が市場予想を上回ったことを背景に、緩和縮小の正当性が裏 付けられたとの見方が強まった。

米商務省が発表した第2四半期の実質国内総生産(GDP、季節調 整済み、年率)改定値は前期比2.5%増。速報値は1.7%増だった。ブル ームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は2.2% 増。米労働省の発表によると、先週の新規失業保険申請件数(季節調整 済み)は33万1000件に減少した。前週は33万7000件だった。前日はシリ アの化学兵器使用に対する報復措置として米国と同盟国が軍事行動に踏 み切るとの懸念が高まり、金は一時、3カ月ぶり高値をつけていた。

エバーバンク・ウェルス・マネジメントのシニアマーケットストラ テジスト、クリス・ギャフニー氏は「GDPの数字は非常に好調で、9 月の緩和縮小シナリオが再び注目されている」と指摘。「シリア攻撃が 近いとの観測がきょうは後退しており、プレミアムが低下している」と 述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12 月限は前日比0.4%安の1オンス=1412.90ドルで終了。13日以来の大幅 下落となった。

◎NY原油先物

ニューヨーク原油先物相場は反落。シリア攻撃が差し迫っていると の観測が後退し、前日の2年ぶり高値から下げた。米経済統計が予想を 上回ったことから、金融当局が刺激策を縮小するとの見方が強まったこ とも、売りを誘った。

英国とフランスはシリアの化学兵器使用の疑いをめぐる国連調査団 の報告を待ってから、軍事行動の是非を決定する意向を示した。4-6 月(第2四半期)の米実質国内総生産(GDP)改定値は速報値から上 方修正された。先週の新規失業保険申請件数は予想以上に減少した。こ れらの統計を受けて、毎月850億ドル規模の債券購入プログラムが9月 に減額されるとの見方があらためて強まった。

プライス・フューチャーズ・グループ(シカゴ)のシニアマーケッ トアナリスト、フィル・フリン氏は「差し迫った攻撃リスクによる価格 プレミアムは縮小した」と指摘。「攻撃に踏み切るタイミングを見極め ようと、市場は再調整に入った。米経済は改善しつつあり、これで9月 の緩和縮小の確率は高まった」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は前日 比1.30ドル(1.18%)安の1バレル=108.80ドルで終了。月間で は3.6%の値上がり。

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