PIMCOエラリアン氏:新興国の苦境、米国にとって逆風に

新興国の成長鈍化や通貨安は回復途 上にある米経済にとって向かい風になるリスクがあると、米パシフィッ ク・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のモハメド・エラ リアン最高経営責任者(CEO)が指摘した。

PIMCOの共同最高投資責任者(CIO)も兼任するエラリアン 氏は29日のブルームバーグラジオとのインタビューで、「長期的には注 意しなければならない。米経済とはフィードバックループの関係にあ り、輪のようにつながっているためだ」と発言。「市場では金融状況の 引き締まりが見られるだろう。成長は一段と困難になり、米企業が新興 国市場で売上高を伸ばす力はこの先弱まるだろう」と述べた。

中国や韓国、トルコ、ロシアの主要株価指数は今年に入って下落。 米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が5月22日に債券購 入の縮小に言及して以降、新興国株式市場の時価総額は約1兆4000億ド ル(約138兆円)が消失した。特に東南アジア株は世界の株式相場と比 較すると過去12年で最も急速に下落しており、MSCI東南アジア指数 は今月に入って11%下落。5月8日に付けた年初来高値からは21%値下 がりしている。

エラリアン氏は多くの新興国では「資本の流れが反転、流出してお り、こうした諸国にとてつもない圧力をかけている」と発言。「一部の 諸国は過去の危機から教訓を得て、自己規律を格段に高めた。一方で双 子の赤字を抱え、成長力は低く、準備金の保有高があまりない国もあ る」と続けた。

原題:El-Erian Says Emerging Market Woes to Create U.S. Headwinds(抜粋)

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