ドイツ:8月のインフレ率1.6%に低下-物価抑制継続の兆候

ドイツの8月のインフレ率は低下し た。同国をけん引役にユーロ圏が過去最長のリセッション(景気後退) から脱した後も、物価上昇圧力が抑制されている兆候が示された。

独連邦統計庁が29日発表した8月の消費者物価指数(CPI)速報 値は、欧州連合(EU)基準で前年同月比1.6%上昇と、伸び率は7月 の1.9%を下回った。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査で は1.7%が見込まれていた。8月の指数は前月比では変わらず。

ドイツ経済は4-6月(第2四半期)に前期比0.7%成長に改善、 ユーロ圏はプラス成長に回復したが、イタリアとスペインは引き続きリ セッション下にある。ユーロ圏の民間向け融資は7月に1年3カ月連続 で前年割れとなったほか、8月のドイツ失業者数は予想に反して増加し た。

HSBCトリンカウス&ブルクハルトのエコノミスト、ロター・ヘ スラー氏(デュッセルドルフ在勤)は統計発表前、「欧州経済はまだ比 較的弱いことから、インフレを懸念する根拠がないのは明らかだ」と し、「景気の勢いは7-9月(第3四半期)にやや失われる可能性はあ るものの、全体的にパフォーマンスは堅調だ」と語った。

ドイツ連邦銀行(中央銀行)は今年の同国成長率を0.3%と予想。 インフレ率については今年が平均1.6%、14年は1.5%への低下を見込ん でいる。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)の16日発表によると、 7月のユーロ圏インフレ率は1.6%と、前月と同水準だった。欧州中央 銀行(ECB)は域内の経済とインフレ率に関する最新の見通しを9月 5日に公表する。

原題:German Inflation Slows as Prices Seen Contained During Recovery(抜粋)

--取材協力:Stefan Riecher、Kristian Siedenburg. Editors: Paul Gordon, Zoe Schneeweiss

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