ECBの金利ガイダンス、永久には続かない-ノボトニー氏

欧州中央銀行(ECB)の政策委員 会メンバー、ノボトニー・オーストリア中銀総裁は29日、政策金利に関 するECBのフォワードガイダンス(時間軸政策)はインフレ期待に左 右され、ある時点で終了するものだと言明した。

同総裁はオーストリアのアルプバッハで発言。政策金利を長期にわ たり低水準に維持するとの中銀の約束は「永久に続くものではない」と 述べた。低金利維持は「われわれの方針であり正しいと思うが、無条件 ではない。物価安定が決定的に重要な要素だ。インフレ期待が安定して いる限りはフォワードガイダンスが維持される」と語った。

ECBは5月に政策金利を過去最低の0.5%とした後、7月にフォ ワードガイダンスを導入。金利を現行またはそれ以下の水準に「長期に わたり維持する」と表明している。

ノボトニー氏は「もちろん、現在の低金利は歴史的に見て異例だ」 とした上で、「しかし、これについては景気回復がどの程度確実かとい う疑問に照らして判断する必要がある」と論じた。

同氏は先週、ユーロ圏経済に関する良いニュースが最近続いたこと を受け、利下げの議論は今のところあまりないと発言していた。

この日は、ユーロ圏がプラス成長に回復し短期金融市場が再び機能 し始めている現状について、ECBが緩和的姿勢を変更する理由にはな らないと言明。「欧州を見ると、リセッション(景気後退)は終わった と楽観的になれるが、依然として成長率は低く不透明感は根強い」と述 べた。

政策決定会合の議事録を公表すべきだと思うかとの問いには、個々 の委員の投票内容は公表されるべきではないと答えた。「政策委員会で 投票する時は、それぞれの国ではなく欧州の利害を念頭に置かなければ ならない」とし、個々の投票内容を公開しないことは「ECBの独立性 にとって不可欠だ」との考えを示した。

原題:Nowotny Says ECB Forward Guidance Won’t Remain in Place Forever(抜粋)

--取材協力:Boris Groendahl. Editors: Zoe Schneeweiss, Paul Gordon

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE