英首相、対シリア軍事行動の議会採決で譲歩-野党の要求受け

シリアへの軍事行動の議会承認を目 指すキャメロン英首相は野党労働党からの要求を受け、29日に予定して いる下院での採決に加え、軍事行動に直接関与する前にもう1回採決を 行うと表明した。労働党はシリアの化学兵器使用疑惑に関する国連査察 の報告が出るまで行動を先延ばしするよう求めた。

キャメロン首相は下院を招集しロンドン時間29日午後2時半(日本 時間同10時半)から軍事行動に関する審議を開始し、同日午後10時過ぎ に採決を行う予定。シリアのアサド大統領に忠誠を誓う部隊が先週ダマ スカス近郊で化学兵器を使用した明確な証拠があるとしている同首相 は28日夜、行動に踏み切る前にもう1回議会で採決を行うと明言した。

労働党から国連査察の報告がまとまる前の軍事行動に反対する修正 案を提示された1時間半後、英政府は方針変更を発表。連立与党の保守 党と自由民主党の一部は軍事行動の支持に慎重姿勢を示しており、否決 の可能性が高まっていた。

クレッグ副首相は28日夜、党首を務める自由民主党のメンバーに宛 てた電子メールで、「いかなる英国の直接関与でも下院の最終決定権を 保証する。29日に採決を1回行い、英国が直接関与を求められた場合に もう1回実施する」と説明。「国際社会で可能な限り幅広いコンセンサ スを得るため、国際行動の論拠は国連で検討する必要がある」とコメン トした。

原題:Cameron Gives Ground Over Syria Promising Lawmakers Further Vote(抜粋)

--取材協力:Kitty Donaldson. Editors: Eddie Buckle, James Kraus

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