タイなど東南アジア株が01年以来の急落-弱気相場入り

東南アジア株は世界の株式相場と比 較すると過去12年で最も急速に下落している。外国人投資家が3カ月連 続で保有を減らしており、東南アジア株の指標は弱気相場入りした。

ブルームバーグの集計データによると、MSCI東南アジア指数は 今月に入って11%下落した。5月8日に付けた年初来高値からは21%値 下がりした。同指数の下落率はMSCIオールカントリー世界指数の下 げ率を9.1ポイント上回っており、その差は2001年4月以来最大。東南 アジア指数の株価純資産倍率(PBR)は1.8倍と、少なくとも09年以 降で初めて世界指数のPBR(1.9倍)を下回った。

域内経済の成長鈍化や米連邦準備制度理事会(FRB)の緩和縮小 が近いとの観測を背景に、外国人投資家は今月に入りタイとインドネシ ア、フィリピンの株式を22億ドル(約2150億円)相当売り越しした。相 場下落を受けてインドネシアとタイの公的年金基金が株式保有の増額に 動いたが、バンク・ジュリアス・ベアやソシエテ・ジェネラルは、買い は時期尚早だとしている。MSCI東南アジア指数は1995年以降の弱気 相場では平均44%下落している。

ソシエテ・ジェネラルのプライベートバンク部門のポートフォリオ 管理ソリューション地域責任者、デービッド・ポー氏は電話取材に対し 「投資家ははまず資金を引き揚げ、その後で質問する傾向がある」と述 べ、「われわれは近い将来にこの市場に参加することはない」と語っ た。

米国がシリアに対して軍事攻撃に出るとの見方が強まる中、新興市 場株は今週、2週連続の下落基調となっている。東南アジア株で今月最 も下げが目立つのはフィリピン総合指数の14%安。ジャカルタ総合指数 は13%安。タイのSET指数は10%下落し、昨年11月以来の安値圏にあ る。

原題:Thai to Indonesia Stocks Falling Most Since 2001: Southeast Asia(抜粋)

--取材協力:Tony Jordan、Harry Suhartono、Nguyen Kieu Giang. Editors: Michael Patterson, Tal Barak Harif

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE