ブラジル中銀:政策金利を9%に引き上げ-インフレ抑制に注力

ブラジル中央銀行は28日の金融政策 委員会で、政策金利を0.5ポイント引き上げ、9.0%とすることを全会一 致で決めた。0.5ポイントの利上げは3会合連続。通貨安でインフレ抑 制の取り組みが損なわれている。

ブルームバーグがエコノミストを対象に行った調査では、52人中50 人が今回の結果を予想していた。1人は0.75ポイント、もう1人は0.25 ポイントのそれぞれ利上げを見込んでいた。

中銀はウェブサイトに掲載した声明文で「今回の決定がインフレ鈍 化に寄与し、このトレンドが来年持続することを確実にすると、金融政 策委はみている」と説明した。この日の声明文は7月10日とほぼ同一の 内容だった。

中銀はレアル下落がインフレ率を目標圏を上回る水準に押し上げ、 利上げの効果を削がないよう取り組みを強化している。中銀が先週発表 した600億ドル(約5兆8600億円)相当の措置はレアル相場の押し上げ につながっているが、消費者物価への波及に対抗するため中銀は利上げ ペースを維持していると、JPモルガン・チェースのエコノミスト、フ ァビオ・アキラ氏はみている。

アキラ氏は同日の決定前にサンパウロでの電話インタビューで、 「インフレ圧力は強いままだ。通貨安は物価上昇圧力となっている」と 述べた。

28日のサンパウロ市場では、スワップ金利(2015年1月限)が12ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の10.18%。通貨レアル は1.1%高の1ドル=2.3452レアル。

インフレ抑制重視

米連邦準備制度理事会(FRB)が金融刺激策の縮小を決定すると の見方から、投資家は新興市場から資金を引き揚げており、レアルはこ の3カ月に10%下落。ブルームバーグが調査する主要16通貨で最悪のパ フォーマンスを記録している。

7月の拡大消費者物価指数(IPCA)は前月比0.03%上昇となっ た。前年同月比では6.27%上昇と、前月の6.70%上昇から減速したが、 物価上昇ペースは依然として経済成長を妨げる水準だと、バンコ・J・ サフラのチーフエコノミスト、カルロス・カワル氏はみる。

ブラジルみずほ銀行のチーフストラテジスト、ルシアノ・ロスター ニョ氏はこの日の決定に先立ち、電話インタビューで「中銀はインフレ と経済成長の2つの責務を負っていた。今や中銀はもっぱらインフレ抑 制に力を注いでいるようだ」と話した。

原題:Brazil Raises Rate to 9% as Real Undercuts Inflation Fight (1)(抜粋)

--取材協力:Dominic carey、Daniel Grillo. Editor: Robert Jameson

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