米アップルは来年3月にも東京・ 表参道に直営店をオープンする計画だ。東京での直営店開設は9年ぶ り、3店舗目となる。携帯端末の価格競争が世界的に激しい中、単価面 での魅力や市場拡大余地もある日本市場で一段と攻勢を掛ける狙いがあ るとの見方が出ている。

計画を知る関係者が、公式に話す立場にないとして匿名を条件に明 らかにした。それによると、建物は来年2月完工の予定。建設予定地は 東京メトロ・表参道駅に近く、向いにはグッチやコーチといったブラン ド店も並ぶ。建築計画によれば、建物は地上1階、地下2階、延べ面積 は1868平方メートル。アップルのウェブサイトには、新店舗の採用情報 も掲載されている。

同社ウェブサイトによると、日本の直営店は現在7店舗。東京で は03年11月に銀座店、05年8月に渋谷店を開設している。アップル日本 法人は今年初め、東京・新宿から六本木ヒルズにオフィスを移転した。 新直営店について、アップル広報の竹林賢氏からのコメントは得られて いない。

アップルが販売する携帯電話「iPhone(アイフォーン)」 は、国内で最も売れている携帯電話。調査会社BCNによると、2013年 7月までの約3年間で、最も売れた端末はiPhone5だった。事情 を知る関係者によれば、同社は9月10日のイベントで新型の携帯電話を 公表する計画だ。

しかし、韓国サムスン電子や中国レノボ・グループ(聯想集団)が 安価な端末を提供していることを受け、スマートフォン(多機能携帯電 話)市場でシェア低下に直面している。

SMBC日興証券の菊池悟アナリストは、直営店開設の理由として 世界的に低価格化の波に苦しむアップルが日本では「価値を訴求する戦 略を展開できる」と説明。携帯電話の市場拡大やタブレット端末の開拓 余地があることから、「日本市場は数量でも単価でも魅力的」と述べ た。

--取材協力:. Editors: 谷合謙三, 小坂紀彦