8月28日の米国マーケットサマリー:エネルギー株主導で株は反発

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3341   1.3393
ドル/円             97.71    97.03
ユーロ/円          130.36   129.95


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       14,824.51     +48.38     +.3%
S&P500種           1,634.96      +4.48     +.3%
ナスダック総合指数    3,593.35     +14.83     +.4%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .39%        +.04
米国債10年物     2.77%       +.06
米国債30年物     3.74%       +.05


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,418.80    -1.40     -.10%
原油先物         (ドル/バレル)  109.41      +.40     +.37%

◎NY外為市場

28日のニューヨーク外国為替市場ではドルが1週間ぶり大幅高とな った。米国によるシリアへの軍事介入の可能性が高まってきたことから リスクを取った取引が敬遠され、投資家は安全性の高い資産を選好して いる。

オーストラリア・ドルは主要16通貨の大半に対して下げた。中東で の紛争が長期化するとの懸念から新興市場国通貨への需要が後退。トル コ・リラは最安値を更新した。29日には米実質国内総生産(GDP)が 発表されるが、市場予想では速報値からの上方修正が見込まれている。

三井住友信託銀行ニューヨーク・マーケットビジネスユニット・ト レジャリーチーム調査役、藤田善嗣氏(ニューヨーク在勤)は、地政学 的リスク要因の影響で地合いは非常に悪いと指摘した。

ニューヨーク時間午後2時34分現在、ブルームバーグ米ドル指数 は0.4%高の1028.54。一時は0.5%高と、日中ベースでは21日以来で最 大の上げとなった。ドルは対円で0.7%上昇して1ドル=97円75銭。ド ルはユーロに対して0.5%高の1ユーロ=1.3333ドル。円はユーロに対 して0.3%安の1ユーロ=130円31銭。

◎米国株式市場

米株式相場は反発。シリア情勢に注目が集まる中、エネルギー株に 買いが入った。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.3%高の1634.96と、100日移動平均近辺で終えた。前日に は6月以来で初めて同移動平均を下回っていた。ダウ工業株30種平均は この日、48.38ドル(0.3%)上げて14824.51ドル。

グリーンウッド・キャピタル・アソシエーツのウォルター・トッド 最高投資責任者(CIO)は「前日の売り浴びせに対する小さな反動に すぎない」と指摘。「大きく売られた結果、一部の分野では投資の機会 が出始めていると考えられる。投資家は賢明にも、この機会を利用でき るかどうか見極めようとしている」と語った。

◎米国債市場

米国債相場は5営業日ぶり反落。この日の5年債入札(発行額350 億ドル)で需要が4年ぶり低水準となったことを嫌気した。

5年債入札では、投資家の需要を測る指標の応札倍率が2.38倍 と、2009年7月以来の低水準だった。過去10回の入札の平均は2.74倍。 最高落札利回りは1.624%。直前の市場予想は1.618%だった。

ノバスコシア銀行の米国債トレーディング責任者、チャールズ・コ ミスキー氏(ニューヨーク在勤)は「入札はあまり良くなかった」と指 摘、「市場参加者は金融当局からのより明確な情報を待っているところ だ」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時16分現在、既発5年債利回りは前日比7ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上昇の1.59%。過去3日間では16bp下げてい た。同年債(表面利率1.375%、2018年7月償還)価格は10/32下げ て99。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は小幅反落。一時は3カ月ぶり高値をつけ たものの、ドルの上昇を背景に代替投資としての買いが後退し、下げに 転じた。

主要10通貨に対するブルームバーグ米ドル指数は一時0.5%高。米 国主導でシリア攻撃が行われるとの観測が高まる中、安全逃避資産の買 いが強まり、金は一時5月以来の高値に上昇した。

RJオブライアン・アンド・アソシエーツ(シカゴ)のシニア商品 ブローカー、フィル・ストライブル氏は電話インタビューで、「ドルの 強さが金にはマイナスに働いている」と指摘。「市場は急上昇した後の 一服に入っている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12 月限は前日比0.1%安の1オンス=1418.80ドルで終了。一時は1434ドル と、5月14日以来の高値となった。

◎NY原油先物

ニューヨーク原油先物相場は続伸。シリアの情勢緊迫化の影響が広 がれば、中東産原油の供給が脅かされるとの見方から、2011年5月以来 の高値を付けた。

ロンドンで取引される北海ブレント原油は6カ月ぶり高値に上昇。 ニューヨークではガソリン先物も買われた。シリアで化学兵器が使われ たとする問題で、米仏英は軍事行動に踏み切るための調整を進めてい る。ソシエテ・ジェネラルによると、供給に障害が生じた場合にブレン ト原油は1バレル当たり150ドルに達することもあり得る。リビアは生 産量が日量20万バレルを割り込んだ可能性があるとした。2011年にカダ フィ政権に対する反政府運動が激化して以来で最低の水準となる。

マニュライフ・アセット・マネジメント(ボストン)で天然資源関 連の債券ポートフォリオを運用するマネジングディレクター、アダム・ ワイズ氏は「中東に対する不安感が今の市場に反映されている」と指 摘。「中東で、特にシリアとイランで緊張が高まれば、原油価格は上昇 すると考えられる。情勢の展開次第で価格が上振れすることはこの先多 いだろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は前日 比1.09ドル(1.00%)高の1バレル=110.10ドルで終了。終値として は2011年5月3日以来の高値。年初からは20%値上がりしている。

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