米国債:下落、5年債入札で応札倍率が09年7月以来の低水準

米国債相場は5営業日ぶり反落。こ の日の5年債入札(発行額350億ドル)で需要が4年ぶり低水準となっ たことを嫌気した。

5年債入札では、投資家の需要を測る指標の応札倍率が2.38倍 と、2009年7月以来の低水準だった。過去10回の入札の平均は2.74倍。 財務省はこの5年債について銘柄統合方式とし、表面利率1.5%で2011 年8月に発行した7年債と同一の債券として追加発行する。10年債利回 りはほぼ2週間ぶり低水準から上昇。29日発表される4-6月(第2四 半期)の米国内総生産(GDP)改定値は、速報値からの上方修正が予 想されており、金融当局が緩和策縮小を始めるとの観測が強まってい る。

ノバスコシア銀行の米国債トレーディング責任者、チャールズ・コ ミスキー氏(ニューヨーク在勤)は「入札はあまり良くなかった」と指 摘、「市場参加者は金融当局からのより明確な情報を待っているところ だ」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、既発5年債利回りは前日比6ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上昇の1.58%。過去3日間では16bp下げてい た。同年債(表面利率1.375%、2018年7月償還)価格は1/4下げて99 2/32。

10年債利回りは6bp上げて2.77%。

5年債入札

米政府債のディーラー間ブローカーで最大のICAPによると、米 国債の出来高は2920億ドルと、前日の3250億ドルから10%減少。年初来 の最高は5月22日に付けた6620億ドル。年初来の平均は3127億ドル。

5年債入札では、最高落札利回りは1.624%。直前の市場予想 は1.618%だった。

米財務省は発行する5年債について、11年8月発行の7年債(表面 利率1.5%)と同一の統一証券識別番号になると説明した。

モルガン・スタンレーのエコノミスト、テッド・ウィーズマン氏は 「予定外の銘柄統合は非常にまれであり、混乱要因ともなり得る。だが 今回の場合は大きな問題にはならないだろう」と指摘した。

5年債入札では、海外の中央銀行を含む間接入札者の落札全体に占 める比率は40.3%だった。過去10回の入札の平均は44.2%。

プライマリーディーラー以外の直接入札者の落札全体に占める比率 は12.7%。過去10回の平均は15.9%。

リターン

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によれば、 5年債の年初来リターンはマイナス2.6%。米国債全体ではマイナ ス3.1%となっている。2012年は5年債のリターンはプラス2.3%、米国 債全体ではプラス2.2%だった。

米財務省はあす29日に7年債入札(発行額290億ドル)を実施す る。

ブルームバーグ世界債券指数によると、米国債の年初来リターンは マイナス3.1%。今月は前日までの段階でマイナス0.5%となっている。

原題:Treasuries Fall as 5-Year Note Auction Demand Lowest Since 2009(抜粋)

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