カーニー総裁:英中銀に追加緩和の用意、回復が脅かされれば

イングランド銀行(英中央銀行)の カーニー総裁は28日、投資家の金利先高観が強まり過ぎ景気回復を脅か す場合は、一段の景気刺激措置を講じる用意が当局にはあると表明し た。

同総裁はノッティンガムで企業経営者らに講演し「実体経済が直面 する現実の金融環境に、銀行金利の先高観が反映されることはあり得 る」とし、「金融環境が引き締まり、景気の回復状態が我々の必要とす る強い成長に届かないとみられる場合は、さらに景気を刺激する措置を 取るかどうか、またその最善の方法について慎重に検討する」と語っ た。

カーニー総裁は景気回復を支えるためフォワードガイダンス(時間 軸政策)を導入し、政策金利を少なくとも3年間、過去最低の0.5%で 維持する方針を示している。一方、英経済の成長加速の兆候と米金融当 局の緩和縮小の見通しが金利先高観につながり、英国債利回りは上昇し ている。

カーニー総裁は「回復が確実になるまでは景気刺激を縮小させない こと、一方で必要ならば一段の措置を取ることを当中銀のフォワードガ イダンスは明確にしている」とし、「不透明感を減らし、将来における 不可避の衝撃にもかかわらず成長が持続するよう、反発力を養うために 可能な措置に力を入れている」と語った。

ガイダンスによれば、中銀は現在7.8%の失業率が7%に下がるま で政策金利を据え置く方針。中銀はその時期が2016年末以降になるとみ ている。

カーニー総裁は「失業率が予想より早い時期に低下するとしても、 金利が近く上昇するとは限らない」と述べ、7%の数値目標は金融政策 委員会(MPC)が政策を見直す目安であって、自動的に利上げを引き 起こすわけではないと説明。「我々は雇用と所得、支出が持続可能なペ ースで回復するまでは金利が上がらないという安心感を与えようとして いる。ガイダンスは早過ぎる利上げはないことを保証するもので、実際 にいつまで低金利を維持するかは回復の進み具合次第だ」と述べた。

原題:Carney Says BOE Ready to Loosen If Market Rates Hurt Recovery(抜粋)

--取材協力:Scott Hamilton、Lucy Meakin、Anna Edwards、Mark Barton. Editors: Fergal O’Brien, Eddie Buckle

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