アジア・太平洋株式サマリー:香港・中国株下落、インド株反発

アジア・オセアニア各株式市場の 動きは以下の通り。

【香港株式市況】

香港株式市場では、ハンセン指数が続落。シリアに対し軍事攻撃が 実行されれば原油の流通が混乱するとの懸念が広がった。ペトロチャイ ナと傘下の昆侖能源が、中国での汚職摘発に伴う幹部辞任を受けて売ら れた。

ペトロチャイナ(857 HK)は4.4%安で、会長が辞任した昆侖能源 (135 HK)は14%安。世界最大のソーラーパネル向けポリシリコンメー カーの保利協鑫能源(3800 HK)は2.6%安。欧州連合(EU)は調査を 通じ、中国のパネルメーカーが補助金を受けていたと結論付けた。

一方、資金逃避先としての需要増で金価格が3カ月ぶりの高値近辺 となったことで産金株は買われ、招金鉱業(1818 HK)は5.2%高。

ハンセン指数は前日比350.12ポイント(1.6%)安の21524.65で終 了。下落率は今月20日以来の大きさ。ハンセン中国企業株(H株)指数 は同2.2%安の9765.19。

パーペチュアル・インベストメンツの市場調査責任者、マシュー・ シャーウッド氏(シドニー在勤)は「中東での地政学的なリスクが高ま る中で米金融政策に関する不透明感も長引いており、悪いことが重なっ ている」と指摘。「流動性は低く、株価は下がり続けそうだ」としてい る。

【中国株式市況】

中国株式相場は前日付けた2週間ぶり高値から反落。政府の汚職追 放キャンペーンで幹部が辞任した中国最大の石油会社ペトロチャイナが 売られたほか、製薬株も決算が市場予想に届かないとの懸念から下げ た。

ペトロチャイナ(601857 CH)は0.5%安。康美薬業(600518 CH) が10%安となってヘルスケア銘柄が全業種中で最も下げた。

米国がシリアへの軍事行動に出るとの観測で資金逃避先としての金 の需要が増加、産金会社の株が買われた。山東黄金鉱業(600547 CH) は10%高。上海国際港務(600018 CH)は4営業日連続で上げて10% 高。

上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の両方に連動する 上海総合指数は前日比2.27ポイント(0.1%)安の2101.30。3営業日ぶ りの下落となった。上海、深圳両証取のA株に連動するCSI300指数 は0.6%安の2328.06で終了。

浙商証券の王偉俊ストラテジスト(上海在勤)は、「決算は市場の 注目の的であり、市場予想に届かなければ単純に売られる」と説明。 「軍事的緊張も株式のようなリスク資産へのグローバルな需要を減らす ことになろう」と指摘した。

【インド株式市況】

インド株式相場は上昇。指標のS&Pセンセックス指数は約1年ぶ りの安値から反発した。デリバティブ(金融派生商品)取引の期日を翌 日に控え、売りを解消する動きが優勢となった。

世界最大の製油所を所有するリライアンス・インダストリーズ は1.1%上昇。一時は4.9%下げた。国内最大の民間銀、ICICI銀行 は一時5.7%安となったものの、下げ幅を0.8%まで縮小した。ソフトウ エア輸出企業のタタ・コンサルタンシーとインフォシス、ウィプロが上 昇。ルピー安で収益が改善するとの見方から買われた。インド市場のデ リバティブ取引は毎月最終木曜日が期日となる。

ムンバイ市場でのセンセックス指数は前日比28.07ポイント (0.2%)高の17996.15で終了。一時は2.9%安となった。ルピーの対ド ル相場が一時1ドル=68ルピー台と過去最安値を付けたほか、中東から の供給が途絶えるとの懸念で原油相場が大幅上昇したことが背景。

【フィリピン株式市況】

フィリピン株式相場は続落。資本流出が加速するとの懸念から、指 標の総合指数は8カ月ぶりの安値となった。

フィリピン総合指数は前日比178.93ポイント(3%)安の5738.06 で終了した。一時は6%下げ、昨年11月以来の安値を付けた。

リザル・コマーシャル・バンキングで運用に携わるリコ・ゴメス氏 (マニラ在勤)は「米国の流動性縮小に加え、シリアをめぐり緊張が高 まると世界的に懸念されている」と指摘。「新興市場資産への不安があ る」と述べた。

【オーストラリア株式市況】

S&P/ASX200指数は前日比54.05ポイント(1.1%)安 の5087.16。

【韓国株式市況】

韓国総合株価指数は前日比1.32ポイント(0.1%)安の1884.52。

【台湾株式市況】

加権指数は前日比3.70ポイント(0.1%)高の7824.54。

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