新潟知事:東電の安全な原発運営に疑問-福島知事「国の監視を」

汚染水事故が相次いでいる東京電力 の福島第一原子力発電所。地元福島県の佐藤雄平知事と、柏崎刈羽原発 を抱える新潟県の泉田裕彦知事は相次いで東電の原発運営姿勢に強い不 信感を示した。

泉田知事は28日、都内で記者会見し「こういった企業に安全な原発 運営できるのか疑問に感じている」と述べた。その根拠として「広瀬社 長の頭の9割は福島の賠償と資金調達」を挙げ、「目先のお金を優先し て安全対策を怠って自らの首を絞めるようなことが続くようであれば、 いったん破綻処理するのも選択肢の一つ」と指摘した。

泉田氏は柏崎刈羽原発の再稼働について、「柏崎市は適合性審査は 認めるが、再稼働申請は別の議論としている。刈羽村は安全確認されれ ば、としている。市村ともに今の時点で稼働してくれとは言っていな い」と強調した。その上で「再稼働については検証と総括をした上で議 論すべきことだ」とこれまでの考えを繰り返した。

一方、福島県の佐藤知事は福島第一原発の汚染水流出を受けて茂木 敏充経産相に要望書を提出。「東電の対応は後手後手で、リスク管理が 全くもってずさんと言わざるを得ない。もはや東電だけで対応できる問 題でないことは誰の目にも明らかだ」との考えを表明した。要望書で は、東電の取り組みに対して国が監視体制を強化することを求めた。

佐藤氏は、廃炉に向けた取り組みでも国が財政措置を講じるなど 「前面に立つこと」を要求。汚染水対策では「地下水の建屋への流入防 止や汚染水処理など、対策の全体像と見通しを具体的に示すこと」を掲 げた。

さらに汚染水問題の影響について、「漁業の再開に向けて続けてき た試験操業の延期が余儀なくされ、アシアナ航空のチャーター便の福島 空港への運航が中止になるなど福島県民の生活や産業だけではなく、国 際的にも大きな影響を与えている」と指摘した。同氏は茂木氏との会談 後に、原子力規制委員会の田中俊一委員長との会談に臨んだ。

これまで田中氏は泉田知事の面会要求には応じていない。田中氏 は28日の記者会見で、なぜ佐藤知事とは会うのかとの質問に対し「佐藤 知事は今度の汚染水の問題について規制委に対して言いたいことがある ということでいらっしゃる。これは大事なことだからお聞きするという こと」だと述べ、会談の実施は「中身によるし、状況にもよる」と答え た。

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